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スタッフブログ

アサヒグループ大山崎山荘美術館のスタッフが交代で山荘の日々を綴るブログです。展覧会に関する内容や山荘のこと、四季の庭園についてなど、美術館のさまざまな情報をスタッフがご紹介します。イベントの最新情報もこちらでチェックしてください。

展覧会

アンドリュー・ワイエス展 講演会を開催しました

アンドリュー・ワイエス展講演会を2024年10月5日(土)に開催しました。
豊田市美術館館長・高橋秀治氏を講師にお迎えした今回の講演会は、
オルソン・ハウスの歴史から、オルソン・ハウスを描き続けたワイエスのエピソードなど、
生前のワイエスと交流があったという高橋氏ならではの興味深いお話を通じて、
ワイエスの作品の世界をより深く味わうことが出来る時間となりました。
講演会にお越しいただいた皆様、ありがとうございました。

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高橋秀治氏の著書本「アンドリュー・ワイエス作品集」(東京美術刊)は、本館ミュージアムショップでも販売しています。
美術館にお越しの際は、ミュージアムショップにもお立ち寄りください。

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アンドリュー・ワイエス展 詳細はこちら

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展覧会

丸沼芸術の森所蔵 アンドリュー・ワイエス展―追憶のオルソン・ハウス ご紹介その1

現在、企画展「丸沼芸術の森所蔵 アンドリュー・ワイエス展―追憶のオルソン・ハウス」を開催中です。

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アンドリュー・ワイエスは、アメリカの国民的画家です。彼の代表作《クリスティーナの世界》は教科書にも載っているので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

ワイエスは、1917年にペンシルベニア州チャッズ・フォードに生まれます。病弱で学校に通えなかったため、勉強は家庭教師に学びながら、自己流で水彩画などを描いていました。15歳のころ、挿絵画家である父からデッサンなどを学んだことがきっかけで、才能が開花します。その実力は、20歳の時に開いた個展で作品がすべて売れてしまうほどでした。

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展覧会タイトルに見られる「オルソン・ハウス」は、アメリカのメイン州、クッシングの海をのぞむ丘の上に建てられた、三階建ての古い木造家屋です。夏の宿泊施設として使われていた時期もありましたが、やがてその経営者の子孫の住まいになります。

ワイエスは1939年、ワイエス家の別荘があるメイン州に滞在している際にオルソン・ハウスを訪れ、その後約30年にわたり、この家とそこに暮らす姉弟を題材にした多くの作品をのこすことになります。


企画展「丸沼芸術の森所蔵 アンドリュー・ワイエス展―追憶のオルソン・ハウス」は、12月8日(日)まで開催中です。展示は[前期]と[後期]に分かれており、[前期]は10月27日(日)までです。[後期](10月29日(火)~)では一部を除き、前期とは異なった作品がご覧いただけます。
作品の詳細はこちら

本展は、おかげさまで多くのお客様にご来館いただいております。
平日の15時以降にご来館いただくと、比較的ゆったりとご覧いただけます。


みなさまのお越しをお待ちしております。

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その他

出前授業を行いました

大山崎にある2つの小学校(大山崎町立大山崎小学校、大山崎町立第二大山崎小学校)に、出前授業を行いました。
久しぶりとなる教育普及活動は、元気いっぱいな小学3年生を対象とした、美術館での作品鑑賞のおもしろさを伝える授業です。

「HOP・STEP・MUSEUM」と題したこのプログラムは、成長の段階に合わせて、3つの鑑賞プログラムを体験してもらいます。
小学3年生では美術館に対する興味や関心を持ってもらい、
小学4年生では美術館の建物(大山崎山荘)について、
小学5年生では作品を描いた作家の表現について、子供たちと考察します。
9月に行った3年生の授業では、最初に座学で美術館の役割を紹介しました。

DSC02780+.jpgその後、当館所蔵作品より選りすぐりの61点をカードにしたものを使って、作品鑑賞をしてもらいました。
モチーフや色・形をはじめ、「この中で明るい作品はどれ?」「この中で速そうな作品は?」など、
抽象的な問いかけに至るまで、様々な問いかけに対してふさわしい作品のカードを自由に選びます。
後半は、共通点のある作品を見つけるゲームを行いました。
子供たちの視点で見出された共通点は、大人が気づかない細やかなものもあり、こちらが勉強させられるほどでした。
カードゲームのような作品鑑賞は、クラスの雰囲気をどんどん高揚させていきます。

DSC02788+.jpg最後に、一番気になる作品のカードを各自1枚選んでもらいました。
どんなところが気になって選んだのか、作品の特徴を文章や絵で描いてもらいました。
絵で作品の特徴を描く子供たちの中には、色鉛筆を使うなど、まるで立派な作品のように描いてくれたものもありました。

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自由な感性と観察力で作品を鑑賞してくれた子供たち。
今回の授業を機会に、美術館に興味を持ってくれれば嬉しいです。
来年は4年生になった子供たちと、新たな鑑賞プログラムで共に学べることを楽しみにしています。

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