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スタッフブログ

アサヒグループ大山崎山荘美術館のスタッフが交代で山荘の日々を綴るブログです。展覧会に関する内容や山荘のこと、四季の庭園についてなど、美術館のさまざまな情報をスタッフがご紹介します。イベントの最新情報もこちらでチェックしてください。

イベント&ワークショップ

三浦篤氏による講演会を開催しました

季節の庭園

きょうの庭園情報 2026年10月6日

イベント&ワークショップ

三浦篤氏による講演会を開催しました

10月17日(土)、リーガロイヤルホテル京都にて、開館30周年記念講演会「日本におけるクロード・モネ ―コレクションの形成と日本近代洋画の創造」を開催しました。

講師には、大原美術館の館長をつとめるとともに、美術史学者、東京大学名誉教授としてご活躍されている三浦篤氏をお迎えしました。


講演は、「日本の美術館に集まったモネ」と「日本近代洋画が受け取ったモネ」の二部構成で行われました。

前半の「日本の美術館に集まったモネ」では、日本ではモネの作品が美術館に数多く所蔵されていることや、各美術館が所蔵するモネ作品の特色についてご紹介いただきました。また、当館が所蔵する8点のモネ作品についても、一点一点丁寧にご解説いただきました。

なかでも印象的だったのは、当館が所蔵するモネ作品の半数以上を占める晩年の作品についてのお話です。

当館所蔵の《睡蓮》のうち、晩年に描かれた2メートルを超える大作について、三浦氏は「単に画面が大きくなっただけでなく、作品を見る者の鑑賞体験も拡張していく」と解説されました。「大画面の前では自然と身体や視線を動かしながら作品と向き合うことになり、絵の空間の中に入っていくような経験になる」というお話には、共感された方も多かったのではないでしょうか。


後半の「日本近代洋画が受け取ったモネ」では、日本の画家たちがモネを単純に模倣したのではなく、それぞれが必要な要素を受け取りながら独自の表現へと発展させていったという内容について、具体例を交えてお話されました。また、「モネや印象派の作品を見たときに受け取るものは、見る人や見るタイミング、時代によっても異なる」とされ、近代美術の魅力をあらためて考える機会となりました。


なお、本講演会の入場に使用したQRコードで、現在開催中の「没後100年 クロード・モネ展」をご鑑賞いただけます。
すでに「地中の宝石箱」(地中館)で当館のモネ作品をご覧いただいた方は、そのときの記憶を思い出しながら講演会をお楽しみいただいたことと存じます。
まだご覧になっていない方は、本講演会の内容を思い出しながら作品をご覧いただけますと幸いです。

次回、最後の開館30周年記念講演会は、11月8日(日)の原田マハ氏による「美の宝石箱 開館30周年 大山崎山荘美術館の魅力」を予定しています。
チケットはおかげさまで完売いたしました。お申し込みいただいたみなさまは、どうぞ楽しみにお待ちください。

(TY)

季節の庭園

きょうの庭園情報 2026年10月6日

美術館本館入口前で、ふわりと甘い香りが漂ってきました。

見上げると、入口横の大きなキンモクセイの木に、小さな黄色い花がたくさん咲いています。
秋の訪れを感じさせる、やさしい香りです。


庭園でも、少しずつ秋の彩りが深まっています。木々の緑は次第にやわらぎ、赤や黄色へと姿を変えはじめました。


一部では、ひと足早く真っ赤に色づいたモミジもご覧いただけます。
今年の紅葉のピークは、例年に比べて早くなりそうですね。


展覧会とあわせて、庭園では花の香りや鳥たちのさえずり、水のせせらぎなど、五感で季節の移ろいをお楽しみいただける時季となりました。

さわやかな秋晴れの日には、ぜひ庭園の散策もお楽しみください。
みなさまのご来館を心よりお待ちしております。

(IK)

建築

ジョルジュ・ルオー ―いつくしむまなざし、祈りの筆あと ご紹介その1

現在、企画展「開館30周年記念 ジョルジュ・ルオー ―いつくしむまなざし、祈りの筆あと」を開催中です。
本日は、展示室のようすをご紹介します。



ジョルジュ・ルオーは、1871年にパリで生まれました。芸術を愛好していた祖父の影響もあり、小さいころから絵を描いたり彫刻を作ったりしていたといわれます。

14歳の時、ステンドグラス職人のもとで修業を行います。1890年、19歳になったルオーは画家になる決心をし、パリの国立美術学校(エコール・デ・ボザール)に入学します。その翌年、ギュスターヴ・モローのアトリエに入り、アンリ・マティスやアルベール・マルケらとともに学びました。

1898年にモローが死去するとエコール・デ・ボザールを退学します。1902年、モローの邸宅とアトリエが美術館として開館することが決まると、ルオーは館長に任命されます。このころから、彼の技法とテーマが大きく変わり、翌年にはサーカスの情景を描きはじめます。娼婦や道化師、農夫、労働者などの人物を描いたのち、やがて聖書を主題にした宗教的な作品も手がけるようになります。

展示室1には、館内マップやルオーの年表もついた本展の作品リストを配架しておりますので、こちらもお手にとってご覧ください。

大山崎山荘を建てた加賀正太郎が住んでいたころ、この部屋は食堂として使われており、窓のカットガラスは夕刻になると見事なプリズムとなります。館内の随所にあるステンドグラスとともにお楽しみください。

企画展「開館30周年記念 ジョルジュ・ルオー ―いつくしむまなざし、祈りの筆あと」は、12月6日(日)まで開催中です。

みなさまのお越しをお待ちしております。


(TS)