スタッフブログ
アサヒグループ大山崎山荘美術館のスタッフが交代で山荘の日々を綴るブログです。展覧会に関する内容や山荘のこと、四季の庭園についてなど、美術館のさまざまな情報をスタッフがご紹介します。イベントの最新情報もこちらでチェックしてください。
【桜が見頃です】きょうの庭園情報 2023年3月25日
アサヒビール大山崎山荘美術館の庭園は、桜の見ごろを迎えています。
シダレザクラは散り始め、ソメイヨシノは八分から満開咲きです。
桜以外の花も、見ごろを迎えています!
本館前では、アセビの小さな白い花が鈴なりに。庭園池の周りは、足元に小さな花たちが。
地中館脇には、黄色いレンギョウも満開です!
芝生広場の桜の木の根元にはツクシも顔を出し、春爛漫の庭園です。
春爛漫といえば、現在喫茶室でご提供しているケーキは、
その名も「鴨川 春爛漫」!
黒田が生涯暮らした京都、桜吹雪の舞う鴨川をイメージしたケーキですが、ピンク色のドライクランベリーは庭園池の水面に浮かぶ桜を、抹茶のパウンドケーキはツクシが顔を出した芝生広場を思わせます。
桜リキュールと桜餡の香りがやさしく広がるこのケーキは、まさにこの「春爛漫の風景」を味わうことができます。
喫茶室からは、遠方に桜の名所「背割提」の桜も望むことができます。
美しい春を感じに、どうぞお出かけください。
(IK)
没後40年 黒田辰秋展 ―山本爲三郎コレクションより ご紹介その4
本日は、現在開催中の企画展「没後40年 黒田辰秋展 ―山本爲三郎コレクションより」の展示室のようすをご紹介します。
山本記念室では黒田作品の技法について解説していますが、本日は「拭漆」についてご紹介します。
拭漆とは、木製品の仕上げとして半透明の透漆を表面に塗る技法です。素地に生漆を塗ったあと拭きとり、乾かしてから研ぐことで木地固めをくり返します。その上に生漆と砥の粉を練り合わせた錆を塗って拭きとり、さらに漆を塗って拭きとる作業を何度か行い、仕上げ塗りを行います。 拭漆振出し(1928-34年頃)
振出しとは茶道具の一種で、金平糖などの小粒のお菓子を入れる菓子器のことです。中に入ったお菓子を振出して用いることから、その名前がついたと言われています。
アサヒビール初代社長・山本爲三郎が所有していた振出しには、薬味入れとして使用されたものがあったそうです。この作品も口の部分が狭くなっていますので、食卓で使われていたのかもしれませんね。
企画展「没後40年 黒田辰秋展 ―山本爲三郎コレクションより」は、5月7日(日)まで開催中です。
みなさまのお越しをお待ちしております。
(TH)
きょうの庭園情報(3月22日)と庭園通路補修工事のお知らせ