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展覧会

「くらしに花咲くデザイン ―大正イマジュリィの世界」ご紹介 その4

今回は、「夢の箱」(山手館)展示室の様子をお届けします。


杉浦非水『少年世界』第15巻第4号 1909(明治42)年3月1日 巖谷小波編 博文館

お行儀のよい二人の少年が長椅子にならび、仲良く読書をしています。

1872年に公布された学制により、満6歳以上のすべての国民が小学校に就学することが定められ、児童の就学率は当初の30パーセントから20年でほぼ倍増します。
児童文化が発展をみせ、日本で最初の少年雑誌が創刊されたのは、1888年のことでした。
1899年に高等女学校令が定められ、女子教育が普及しはじめると、「少女」という読者層が認識されるようになり、少女雑誌がつぎつぎと創刊されます。少女向けの文学やファッションの情報がうみ出され、美しく印刷された流行画家の口絵や絵葉書、絵封筒をコレクションすることも、少女らの間で流行しました。

高畠華宵『少女の國』表紙 1927(昭和2)年 少女の國社

高畠華宵(1888-1966)が写実的なタッチで描いた美少女や美少年は、絶大な人気を誇りました。

気になる作品が多く、どの作品を選ぼうかと迷ってしまいました。ぜひ当館展示室で、ご自分のお気に入りの一枚を探してみてください。

企画展「くらしに花咲くデザイン ―大正イマジュリィの世界」は3月8日(日)まで開催中です。みなさまのお越しをお待ちしております。

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「くらしに花咲くデザイン ―大正イマジュリィの世界」ご紹介 その3

2026年も2月に入りました。当館庭園でもスイセンの花が開きはじめ、春の気配が感じられます。 さて、企画展「くらしに花咲くデザイン ―大正イマジュリィの世界」ご紹介の第3回目は、竹久夢二(1884-1934)の作品が並ぶ展示室1(当展順路3)からお届けします。


《野遊》『三越』第15巻10号挿画 1925(大正14)年10月1日 三越呉服店


多色刷りで彩られた竹久夢二の《野遊》は、女性と子供たちが余暇をすごす時間を描き、家族の新しい娯楽のありかたを提示しています。

明治末期から大正初期にかけて、大衆消費社会が芽生え、百貨店は顧客を呼ぶためのさまざまな趣向をこらしました。『三越』は百貨店のPR誌ながら、文芸色、学芸色を打ち出し、懸賞文芸作品の公募を行ったり、森鴎外や新渡戸稲造などの知識人、そして女性読者を意識して、与謝野晶子など女性作家の寄稿を掲載することもありました。夢二の描きだす時代を楽しむ女性の姿も、女性顧客を惹きつけたことでしょう。

この展示室には夢二の『三越』挿画が2枚展示されています。また、山本記念展示室(当展順路2)には、杉浦非水の手がけた『三越』表紙も展示中ですので、探してみてください。

企画展「くらしに花咲くデザイン ―大正イマジュリィの世界」は3月8日(日)まで開催中です。
みなさまのお越しをお待ちしております。

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「くらしに花咲くデザイン ―大正イマジュリィの世界」ご紹介 その2

企画展「くらしに花咲くデザイン ―大正イマジュリィの世界」は開幕から、はやくも一か月が経ちました。展覧会の順路に沿って、今回は展示室3(本展 順路2)よりお届けします。


こちらの部屋では、富本憲吉(1886-1963)、岸田劉生(1891-1929)、古賀春江(1895-1933)、広川松五郎(1889-1952)、蕗谷虹児(ふきたに こうじ 1898-1979)、そして橘小夢(たちばな さゆめ 1892-1970)の、作家6名の個性が光る作品をご覧いただけます。

陶芸家として知られる富本憲吉は、もともとは東京美術学校(現在の東京藝術大学)の図案科を卒業し、図案事務所を開いていました。のちに、バーナード・リーチ(1887-1979)との出会いをきっかけに陶芸の創作に打ちこむようになりますが、次のような雑誌の表紙には、富本の図案家としての仕事を見ることができます。

『番紅花』第1巻第6号 1914(大正3)年 8月1日 東雲堂書店

「くらしに花咲くデザイン ―大正イマジュリィの世界」展の会期中、リーチと富本の陶芸作品が当館喫茶室内にならんで展示されております。そちらへもぜひお立ち寄りください。

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