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展覧会

つながる民藝 縁ぐるり ―山本爲三郎コレクションより ご紹介その1

現在、企画展「つながる民藝 縁ぐるり  ―山本爲三郎コレクションより」を開催中です。
この企画展は、当館の山本爲三郎コレクションの中から、濱田庄司、バーナード・リーチ、富本憲吉、芹沢銈介、棟方志功、河井寬次郎、黒田辰秋、青田五良、エセル・メーレの9人の作家に焦点を当てます。濱田から順に9組のペアを作り、それぞれの作品をご覧いただきながら、ふたりの関係性や共通点を明らかにしていきます。

ご入館後、まずはミュージアムショップの先を右手に入っていただき、山本記念展示室から順番にご覧ください。

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山本記念展示室には、1組目のペアである濱田とリーチの作品を展示しています。

1918年に知り合ったふたりは、1920年にイギリスへわたります。セント・アイヴスという港町に登り窯を築き、ともに作陶しました。やきものに対する情熱がお互いを引きあわせたのでしょう。

皿やカップ、箸置き、ピッチャーなど、山本爲三郎コレクションにおけるふたりの作品には、共通しているものが多く見られます。彼らが日本とイギリス双方の伝統から学び、経験で培ったものがそれぞれの作品に反映されています。ふたりの作品をぜひ見くらべてください。

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企画展「つながる民藝 縁ぐるり  ―山本爲三郎コレクションより」は、7月6日(日)まで開催中です。
みなさまのお越しをお待ちしております。


(TH)

展覧会

企画展「つながる民藝 縁ぐるり ―山本爲三郎コレクションより」開幕

本日、企画展「つながる民藝 縁ぐるり ー山本爲三郎コレクションより」が開幕いたしました。

当館が所蔵する山本コレクションの中から、濱田庄司やバーナード・リーチら9人の作家に焦点を当て、作品とともにそれぞれの関係性や意外な共通点などを紹介しています。

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庭園ではギョイコウザクラやボタンザクラが見ごろを迎えました。

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ギョイコウザクラ

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ボタンザクラ

新緑の美しい庭園で、鑑賞後の心に残るひとときをお過ごしください。

また本日、お隣の宝積寺で1260余年間続いている厄除開運を祈祷する儀式、大厄除追式(鬼くすべ)法要が14時からおこなわれます。

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鑑賞後に散歩がてら、こちらにも足を運んでみてはいかがでしょうか?

 

企画展「つながる民藝 縁ぐるり ー山本爲三郎コレクションより」は、本日より7月6日(日)までの開催となります。

皆さまのお越しをお待ちしております。

(I.I)

 

展覧会

松本竣介 街と人 ―冴えた視線で描く― ご紹介その5

現在、企画展「松本竣介 街と人 ―冴えた視線で描く―」を開催中です。
本日は山本記念展示室のようすをご紹介します。

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この展示室では、竣介の晩年の作品がご覧いただけます。

1945年、家族を島根県に疎開させた竣介は東京にとどまり、焦土と化した東京の街を目の当たりにします。終戦後の竣介は画風を大きく変え、過去の作風にとらわれない新しい表現を試みました。

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《建物》 1948年 大川美術館蔵


1948年6月、前の年から体調を崩していた竣介の病状は悪化し、36歳の若さでこの世を去りました。亡くなる直前まで、高熱をおして作品を完成させ、展覧会に出品しました。そのうちの1点が、この《建物》です。

企画展「松本竣介 街と人 ―冴えた視線で描く―」は、4月6日(日)まで開催中です。
3月24日、31日は月曜日ですが開館いたします。

みなさまのお越しをお待ちしております。


(TH)