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丸沼芸術の森所蔵 アンドリュー・ワイエス展―追憶のオルソン・ハウス ご紹介その2
現在、企画展「丸沼芸術の森所蔵 アンドリュー・ワイエス展―追憶のオルソン・ハウス」を開催中です。本日は、「夢の箱」(山手館)の展示をご紹介します。
ワイエスは、のちに妻となるベッツィ・マール・ジェイムズを介して、オルソン・ハウスに住むクリスティーナとアルヴァロの姉弟と知り合います。姉弟の人柄と彼らが住む荒涼とした家屋のたたずまいに惹かれたワイエスは、この地に通いはじめます。やがてオルソン・ハウスの2階の一室をアトリエとして使い、この家と姉弟を描くようになります。
第2章では、オルソン・ハウスをさまざまな角度から描いた風景画を展示しています。
姉のクリスティーナは先天性の病気のため、手足が不自由でした。弟のアルヴァロは姉を支えながら暮らしていましたが、負担が大きく、畑では野菜より手がかからないブルーベリーを栽培するようになります。本展ではそのようすを描いた作品もご覧いただけます。
企画展「丸沼芸術の森所蔵 アンドリュー・ワイエス展―追憶のオルソン・ハウス」は、12月8日(日)まで開催中です。展示は[前期]と[後期]に分かれており、[前期]は10月27日(日)までです。[後期](10月29日(火)~)では一部を除き、前期とは異なった作品がご覧いただけます。
作品の詳細はこちら
本展は、おかげさまで多くのお客様にご来館いただいております。
平日の15時以降にご来館いただくと、比較的ゆったりとご覧いただけます。
みなさまのお越しをお待ちしております。
(TH)
アンドリュー・ワイエス展 講演会を開催しました
アンドリュー・ワイエス展講演会を2024年10月5日(土)に開催しました。
豊田市美術館館長・高橋秀治氏を講師にお迎えした今回の講演会は、
オルソン・ハウスの歴史から、オルソン・ハウスを描き続けたワイエスのエピソードなど、
生前のワイエスと交流があったという高橋氏ならではの興味深いお話を通じて、
ワイエスの作品の世界をより深く味わうことが出来る時間となりました。
講演会にお越しいただいた皆様、ありがとうございました。
高橋秀治氏の著書本「アンドリュー・ワイエス作品集」(東京美術刊)は、本館ミュージアムショップでも販売しています。
美術館にお越しの際は、ミュージアムショップにもお立ち寄りください。
(OT)
丸沼芸術の森所蔵 アンドリュー・ワイエス展―追憶のオルソン・ハウス ご紹介その1
現在、企画展「丸沼芸術の森所蔵 アンドリュー・ワイエス展―追憶のオルソン・ハウス」を開催中です。
アンドリュー・ワイエスは、アメリカの国民的画家です。彼の代表作《クリスティーナの世界》は教科書にも載っているので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
ワイエスは、1917年にペンシルベニア州チャッズ・フォードに生まれます。病弱で学校に通えなかったため、勉強は家庭教師に学びながら、自己流で水彩画などを描いていました。15歳のころ、挿絵画家である父からデッサンなどを学んだことがきっかけで、才能が開花します。その実力は、20歳の時に開いた個展で作品がすべて売れてしまうほどでした。
展覧会タイトルに見られる「オルソン・ハウス」は、アメリカのメイン州、クッシングの海をのぞむ丘の上に建てられた、三階建ての古い木造家屋です。夏の宿泊施設として使われていた時期もありましたが、やがてその経営者の子孫の住まいになります。
ワイエスは1939年、ワイエス家の別荘があるメイン州に滞在している際にオルソン・ハウスを訪れ、その後約30年にわたり、この家とそこに暮らす姉弟を題材にした多くの作品をのこすことになります。
企画展「丸沼芸術の森所蔵 アンドリュー・ワイエス展―追憶のオルソン・ハウス」は、12月8日(日)まで開催中です。展示は[前期]と[後期]に分かれており、[前期]は10月27日(日)までです。[後期](10月29日(火)~)では一部を除き、前期とは異なった作品がご覧いただけます。
作品の詳細はこちら
本展は、おかげさまで多くのお客様にご来館いただいております。
平日の15時以降にご来館いただくと、比較的ゆったりとご覧いただけます。
みなさまのお越しをお待ちしております。
(TH)