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こわくて、たのしいスイスの絵本展 ご紹介その5
本日は、現在開催中の企画展「こわくて、たのしいスイスの絵本」の展示室のようすをご紹介します。
本館2階の展示室3では、ハンス・フィッシャーの代表的な絵本『こねこのぴっち』を紹介しています。
ぴっちは子猫であるだけでは物足りず、おんどりやあひる、うさぎなどになろうとします。 ハンス・フィッシャー《こねこのぴっち うさぎ小屋》(1948年)
うさぎになろうとしたぴっちが、こうさぎたちと一緒にうさぎ小屋に入り、そのまま眠って閉じ込められてしまいます。目を覚ましたぴっちは、大きく口を開けたきつねや目をギラギラ光らせたふくろうに遭遇します。ぴっちは怖くなり、大きな声で鳴きます。毛を逆だてているうしろ姿から、ぴっちが怖がりながらも猫であるがゆえ必死に抵抗しているようにもみえ、印象的な場面です。
さまざまな動物になろうとする体験をとおして自分のあるがままの姿に気づき、子猫であることに満足するぴっちに、子どもだけでなく大人も共感できるかもしれません。
企画展「こわくて、たのしいスイスの絵本」は、12月25日(日)まで開催中です。
みなさまのお越しをお待ちしております。
(TH)
企画展「こわくて、たのしいスイスの絵本」2万人目のお客様
企画展「こわくて、たのしいスイスの絵本」は、本日2万人目のお客様をお迎えしました。
記念すべき2万人目のお客様は、宇治市と高槻市からお越しいただいた親子連れのお二人です。
10年前ぶりのご来館となるお母さまは絵本にご興味があるとのことで、今回の企画展を楽しみにされていたそうです。
初めてのご来館となるお嬢さまは、錦織なす紅葉に感激されたご様子でした。
展覧会会期も残すところ二十日余りとなりました。
企画展「こわくて、たのしいスイスの絵本」は12月25日(日)まで開催中です。
少々肌寒い季節となりましたが、こねこのピッチや山の精などスイス絵本の可愛い主人公達に会いに、どうぞお越しください。
皆様のご来館を心よりお待ちしております。
(IK)
こわくて、たのしいスイスの絵本展 ご紹介その4
本日は、現在開催中の企画展「こわくて、たのしいスイスの絵本」の展示室のようすをご紹介します。
山本記念室には、フェリックス・ホフマンが挿絵を手がけた『スイスの伝説』、エルンスト・クライドルフの絵本『花のメルヘン』から、ちょっぴりこわい作品を展示しています。 フェリックス・ホフマン《スイスの伝説 燃える男》 (1971年)
『スイスの伝説』は、スイスに昔から伝わる伝説や民話がまとめられたものです。
伝説のうちのひとつ、「燃える男」では、牧草地の境目にある石を動かしてしまったため、死後も燃える身体でさまよいつづけている男と、彼の甥である少年が再会する場面が描かれています。
少年は境目の石を元の場所に戻しておじを救いますが、彼自身も亡くなってしまいます。
漆黒の闇の中、真っ赤に燃える骸骨の男と無表情の少年が見つめあっている異様な光景は、少年が天に召される時が近いことを暗示しているのでしょうか。
さて、本館2階に展示しているディスクオルゴールは、月ごとに曲目を変えて演奏しています。昨日から、クリスマスシーズンにぴったりな賛美歌「いざ歌え いざ祝え」になっています。11時から16時まで、毎時0分からオルゴールの音色をお楽しみいただけますので、お越しの際はぜひお聴きください。
企画展「こわくて、たのしいスイスの絵本」は、12月25日(日)まで開催中です。
みなさまのお越しをお待ちしております。
(TH)