スタッフブログ
アサヒグループ大山崎山荘美術館のスタッフが交代で山荘の日々を綴るブログです。展覧会に関する内容や山荘のこと、四季の庭園についてなど、美術館のさまざまな情報をスタッフがご紹介します。イベントの最新情報もこちらでチェックしてください。
蘭花譜と大山崎山荘展 開幕
企画展「加賀正太郎没後70年・ニッカウヰスキー90周年記念 蘭花譜と大山崎山荘 ―大大阪時代を生きた男の情熱」が本日より開幕しました。
大山崎山荘を造った加賀正太郎の足跡をたどる本展では、加賀が情熱を注いだ蘭栽培の記録として制作された植物図譜「蘭花譜」をご紹介します。木版画やカラー図版、写真で残された崇高で優美な蘭の姿をお楽しみください。
ミュージアムショップでは蘭花譜関連のグッズを取り揃えております。ご来館の際は、是非お立ち寄りください。
皆様のお越しをお待ち申し上げております。
企画展「加賀正太郎没後70年・ニッカウヰスキー90周年記念 蘭花譜と大山崎山荘 ―大大阪時代を生きた男の情熱」
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(OT)
藤田嗣治 心の旅路をたどる―手紙と手しごとを手がかりに ご紹介その5
引きつづき企画展のようすをお届けします。
展示の最終章にあたる山本記念展示室では、戦後日本を脱出した藤田が再びパリに戻り、その生涯を閉じるまでの間に制作された作品を見ることができます。
藤田は晩年になってもなお、絵画の制作や手しごとに精力的に取りくんでいました。
《シャペルフジタ》(制作年不詳、岐阜県美術館寄託)
こちらは、写真や布を使ったコラージュ作品です。自らデザインと設計を手がけた礼拝堂シャペルフジタの前に、藤田と君代夫人、シャンパンのメゾン「マム」の社長夫人が配置されています。
写真の人物には、布や毛皮で作った衣装が着せられています。ジャケットの飾りや耳元のピアスなど細部まで丁寧に作りこまれており、見飽きることがありません。
「マム」の社長ルネ・ラルーは藤田の洗礼式の代父を務めた人物であり、礼拝堂の建設は彼の大きな支援によって実現したものでした。本作には社長夫妻と藤田夫妻の親密な関係が示されています。また、作りこまれた細部からは、年を重ねても尽きることのない、手しごとに対する藤田のこだわりと愛情が感じられます。
藤田嗣治展は2月25日まで。19日(月)も開館しております。
皆さまのお越しを心よりお待ちしております。
(TM)
【庭園情報】池の清掃作業が始まりました
ただいま、庭園整備の一環としまして、3月中旬まで池の清掃作業をおこなっております。
毎年この時期に行う、池の水を抜いての大掛かりな清掃です。初夏には美しい睡蓮でみなさまをお迎えできるよう、この時期にしっかりと庭園を整えます。
いつもとは違った景観となりますが、なにとぞご理解賜りたくお願い申しあげます。
なお、美術館は通常通り開館しております。
2月25日まで企画展「藤田嗣治 心の旅路をたどるー手紙と手しごとを手がかりに」を開催中です。
最終日まであと10日ほどとなりました。週末は混雑が予想されますので、平日のご来館をおすすめいたします。会期中は特別に月曜日も開館しておりますので、どうぞ足をお運びください。