スタッフブログ
アサヒグループ大山崎山荘美術館のスタッフが交代で山荘の日々を綴るブログです。展覧会に関する内容や山荘のこと、四季の庭園についてなど、美術館のさまざまな情報をスタッフがご紹介します。イベントの最新情報もこちらでチェックしてください。
睡蓮が咲いています
先日は地中館前の睡蓮の開花をお伝えしましたが、本日はまたほかの池で、4輪の睡蓮が開花しました!
白の睡蓮だけでなく、ピンクの睡蓮も開花し、当館の池が華やかに彩られています。
地中館階段沿いの池のピンクの睡蓮は、6月初旬にご紹介して以来の開花です。
地中館をご見学の際には、池の睡蓮とモネの《睡蓮》どちらもお見逃しなく!
こちらは池前室、温室廊下沿いの池です。写真の左下と右下に、白く浮かんでいるのが睡蓮です。
間近で見ると、その清澄さに心惹かれます。
ご観察の際、お足もとにはくれぐれもご注意ください。
展覧会のみならず、ぜひ池の睡蓮も観察してみてくださいね。
ご来館お待ちしております。
(M)
ジョアン・ミロの彫刻展 ご紹介その3
本日は、ただいま開催中の展覧会「ジョアン・ミロの彫刻展 ―夏のアサヒビール大山崎山荘コレクション」をご紹介する第3弾です!
本館1階山本記念展示室では、ジョアン・ミロの彫刻展にあわせ、当館の所蔵品のなかから、ミロの出身地バルセロナと関わりをもつ作品を出品しております。
ミロは民藝運動の提唱者である柳宗悦の著作を所有しており、来日の際は日本民藝館に足を運ぶなど、日本の民藝運動に高い関心を寄せていました。
1950年の春、大津絵や河井寬次郎などの作品を紹介する「日本民芸展」がバルセロナで開催された折には、ミロも実際に会場を訪れていたそうです。大津絵とともに写る写真が残されています。
このエピソードとも絡めまして、山本記念展示室では、当館所蔵の大津絵をご覧いただけます。
大津絵とは、江戸時代初期から明治時代にかけて近江国(滋賀県)大津の追分周辺で、旅人に土産物として売りさばかれたのが始まりとされる民衆的な絵画です。
今展覧会では、笠を手に持ち踊る青年を描いた<笠踊>を展示しております。大津絵らしく、簡略化された表現ではありますが、まとう着物の裾などに、動きが感じられる作品です。
ほかにも、濱田庄司と河井寬次郎のスリップウェアがほどこされた文鉢や、三國荘で実際に使用されていた外村吉之助のテーブルセンターも見どころです。
ジョアン・ミロの彫刻展の会期も残すところあと3週間となりました。
ミロの個性あふれる彫刻のほか、当館所蔵の逸品の数々をお見逃しなく!
皆さまのご来館をお待ちしております。
(M)
睡蓮とサルスベリ
うだるような暑さが続いておりますが、皆さまお変わりありませんでしょうか。
この暑さの中、地中館前の池では睡蓮が二輪も咲きました。
池の睡蓮は7月上旬ごろに最盛期を迎えていたのですが、やや遅咲きながらも、引けを取らず立派です。
睡蓮を見逃したという方、まだまだ間に合います!夕方には花を閉じてしまいますので、できれば午前中にお越しください。
さらに、池のそば、流水門付近を見上げると、鮮やかなピンクが深緑のなかでひときわ目を引きます。サルスベリです。
7月下旬ごろに開花し、日に日に鮮やかさを増しています。
サルスベリは夏のあいだ、ひいては秋口まで、比較的長い期間にわたって咲くことから「百日紅」と書き表すのだとか。しばらく見ごろが続きそうです。
美術館入口付近にも顔をのぞかせていますので、ぜひご覧ください!
明日10日14時からは、当館学芸員によるジョアン・ミロの彫刻展ギャラリートークを開催します。ミロの彫刻について、様々なエピソードを織り交ぜながらお話しします。より詳しく展覧会をご覧いただける機会ですので、ぜひご参加くださいませ。
皆さまのご来館をお待ちしております。
(M)