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展示替えを行いました
現在、企画展「つながる民藝 縁ぐるり ―山本爲三郎コレクションより」を開催中です。
昨日「夢の箱」(山手館)に展示中の作品(1点)の、入れ替え作業を行いました。
展示作品リストはこちら
企画展「つながる民藝 縁ぐるり ―山本爲三郎コレクションより」は、7月6日(日)まで開催中です。
庭園のスイレンも見頃を迎えております。
みなさまのお越しをお待ちしております。
(TH)
つながる民藝 縁ぐるり ―山本爲三郎コレクションより ご紹介その2
現在、企画展「つながる民藝 縁ぐるり ―山本爲三郎コレクションより」を開催中です。
本日は模様を追究した作家、富本憲吉と芹沢銈介についてご紹介します。
バーナード・リーチと「さながら仲の良い兄弟のよう」な関係だった富本は、「模様から模様を作らず」を信念に、写生にもとづく模様を生み出しました。植物や風景を何度も写生することで、形態は洗練されていきます。
富本憲吉《白磁染付蝋抜ホップ文鉢》
富本が作品にあらわした模様は、型などを用いず自身の手で直接描きました。この作品はビール事業を手がけていた山本爲三郎のために作られたもので、内側だけでなく外側にもホップが描かれています。
一方、染色の分野では、芹沢が従来の枠組みにとらわれない作品を制作しました。柳宗悦らとの交流を機に民藝運動に参画した芹沢は、琉球の紅型(びんがた)に魅了され、独自の「型絵染(かたえぞめ)」を生みだします。芹沢の見いだした模様には、文字、植物、人物、風景などさまざまなものがありました。
現在展示中の《益子窯出し》では、栃木県益子にある濱田窯を訪れたリーチが窯出しをしているようすがいきいきとあらわされています。
企画展「つながる民藝 縁ぐるり ―山本爲三郎コレクションより」は、7月6日(日)まで開催中です。
みなさまのお越しをお待ちしております。
(TH)
つながる民藝 縁ぐるり ―山本爲三郎コレクションより ご紹介その1
現在、企画展「つながる民藝 縁ぐるり ―山本爲三郎コレクションより」を開催中です。
この企画展は、当館の山本爲三郎コレクションの中から、濱田庄司、バーナード・リーチ、富本憲吉、芹沢銈介、棟方志功、河井寬次郎、黒田辰秋、青田五良、エセル・メーレの9人の作家に焦点を当てます。濱田から順に9組のペアを作り、それぞれの作品をご覧いただきながら、ふたりの関係性や共通点を明らかにしていきます。
ご入館後、まずはミュージアムショップの先を右手に入っていただき、山本記念展示室から順番にご覧ください。
山本記念展示室には、1組目のペアである濱田とリーチの作品を展示しています。
1918年に知り合ったふたりは、1920年にイギリスへわたります。セント・アイヴスという港町に登り窯を築き、ともに作陶しました。やきものに対する情熱がお互いを引きあわせたのでしょう。
皿やカップ、箸置き、ピッチャーなど、山本爲三郎コレクションにおけるふたりの作品には、共通しているものが多く見られます。彼らが日本とイギリス双方の伝統から学び、経験で培ったものがそれぞれの作品に反映されています。ふたりの作品をぜひ見くらべてください。
企画展「つながる民藝 縁ぐるり ―山本爲三郎コレクションより」は、7月6日(日)まで開催中です。
みなさまのお越しをお待ちしております。
(TH)