スタッフブログ
アサヒグループ大山崎山荘美術館のスタッフが交代で山荘の日々を綴るブログです。展覧会に関する内容や山荘のこと、四季の庭園についてなど、美術館のさまざまな情報をスタッフがご紹介します。イベントの最新情報もこちらでチェックしてください。
こわくて、たのしいスイスの絵本展 ご紹介その4
本日は、現在開催中の企画展「こわくて、たのしいスイスの絵本」の展示室のようすをご紹介します。
山本記念室には、フェリックス・ホフマンが挿絵を手がけた『スイスの伝説』、エルンスト・クライドルフの絵本『花のメルヘン』から、ちょっぴりこわい作品を展示しています。 フェリックス・ホフマン《スイスの伝説 燃える男》 (1971年)
『スイスの伝説』は、スイスに昔から伝わる伝説や民話がまとめられたものです。
伝説のうちのひとつ、「燃える男」では、牧草地の境目にある石を動かしてしまったため、死後も燃える身体でさまよいつづけている男と、彼の甥である少年が再会する場面が描かれています。
少年は境目の石を元の場所に戻しておじを救いますが、彼自身も亡くなってしまいます。
漆黒の闇の中、真っ赤に燃える骸骨の男と無表情の少年が見つめあっている異様な光景は、少年が天に召される時が近いことを暗示しているのでしょうか。
さて、本館2階に展示しているディスクオルゴールは、月ごとに曲目を変えて演奏しています。昨日から、クリスマスシーズンにぴったりな賛美歌「いざ歌え いざ祝え」になっています。11時から16時まで、毎時0分からオルゴールの音色をお楽しみいただけますので、お越しの際はぜひお聴きください。
企画展「こわくて、たのしいスイスの絵本」は、12月25日(日)まで開催中です。
みなさまのお越しをお待ちしております。
(TH)
11月23日(水) 彩月庵茶会
本日、美術館庭園内の茶室【彩月庵】にて、大山崎町の茶道サークル「友あそび」様主催のお茶会が開催されております。
あいにくの雨・・と思いながら、ご挨拶に彩月庵へと向かっておりますと、雨音に混じる鳥のさえずりや雨のしたたる紅葉の美しさにじんわりと感動してしまいました。
通常非公開の茶室では、美しい紅葉に囲まれてお茶とお菓子をいただき、心静まるひとときをお過ごしいただけます。
お席に限りはございますが、当日参加も受け付けております。美術館入口前のお茶会受付でお声がけください。
立礼式で椅子に座ってお楽しみいただくお茶会です。これまでお茶会に参加した経験のない方も気軽にご参加いただけますので、ぜひ美術館の前後にお立ち寄りください。
(SU)
蓮沼昌宏ワークショップ 関連展示のご紹介 その2
11月5日、6日に開催されたワークショップ「大山崎山荘の小さな絵本づくり」and DOMANIの講師・蓮沼昌宏氏の作品を展示しております。
本日は、地中の宝石箱(地中館)の廊下に展示している作品をご紹介します。 蓮沼昌宏《ソーラーパネル象》 (2022年)
太陽の光を受けて発電するソーラーパネルを利用した作品です。
ソーラーパネルで作られた光がいろんな物に当たって、あらたな像が出現します。
あたらしく生まれる「像」とかたちを意味する「象」、ふたつを掛けあわせることによって、さらなる発見があるかもしれません。
ソーラーパネルと象がつくり出す世界をお楽しみください。
企画展「こわくて、たのしいスイスの絵本」は、12月25日(日)まで開催中です。
みなさまのお越しをお待ちしております。
(TH)