スタッフブログ
アサヒグループ大山崎山荘美術館のスタッフが交代で山荘の日々を綴るブログです。展覧会に関する内容や山荘のこと、四季の庭園についてなど、美術館のさまざまな情報をスタッフがご紹介します。イベントの最新情報もこちらでチェックしてください。
ウィリアム・モリス展が始まりました!
2週間の展示替え休館が明け、本日「ウィリアム・モリス -デザインの軌跡」展が開幕いたしました!!
初日より非常に多くのお客様にご来館いただいており、嬉しい限りです!
ウィリアム・モリス(1834-96)は、芸術家・詩人・思想家など各分野で活躍した人物です。
彼の名前を聞いて、動植物をモチーフとした美しいデザインを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。100年以上経った今でも、モリスのデザインは愛され、人々の生活を豊かに彩っています。
産業革命による粗悪な大量生産製品があふれるなか、モリスは日々の労働が創造の喜びに包まれていた中世ギルド社会の再興をめざして、アーツ・アンド・クラフツ運動を先導しました。
本展では、デザイナーとしてのモリスに注目し、壁紙、テキスタイル、椅子、出版物等主要なモリス作品と、同時代のデザイナーたちによる作品を展覧し、美しい暮らしを求めたモリスの生涯とそのデザインの歩みをご紹介します。
言うまでもなく、山荘の雰囲気とモリスのデザインは見事に調和しており、お楽しみいただけること間違いありません。
また本館の一部のカーテンはモリスデザインですので、そちらもぜひ注目してくださいね。
会期は、7月16日(月・祝)まで。
この機会にぜひ、モリスの世界にどっぷりと浸って下さい☆ (Y)
濱田庄司展のご紹介
本日は、現在開催中の企画展「没後40年 濱田庄司展 ―山本爲三郎コレクションより」について、濱田庄司とアサヒビール初代社長山本爲三郎、二人の親密な関係により制作された作品をご紹介いたします。
芸術文化活動への支援を惜しまなかった山本は、濱田ら同世代の表現者に対し黎明期から生涯にわたって支援しつづけました。
濱田はその過程で山本が経営するアサヒビールの依頼に応え、当時はまだ珍しかったピッチャーやジョッキ、ビアマグなどを制作しております。
社内ゴルフコンペの大杯と伝えられる作品《黒釉三方把手大ジョッキ》(1960年頃)などからは、濱田の作品がアサヒビールの歩みに寄り添い、その折々で会社に活気をもたらしていたことがわかります。
本展覧会は、民藝運動を精神的・経済的に支えたアサヒビール初代社長山本爲三郎のコレクションを中心に、濱田庄司の初期から晩年にかけての貴重な作品を公開しています。
これらの作品群からは濱田と山本の親密な関係を推し量ることができます。
なお、本展覧会は4月8日(日)まで開催いたしまして、4月9日(月)~4月20日(金)まで、展示替えによる休館となります。
4月21日(土)よりは企画展「ウィリアム・モリス ―デザインの軌跡」展を開催いたします!19世紀後半の傑出した思想家・芸術家であったモリスと、同時代のデザイナーたちによる壁紙やテキスタイル、書籍、家具など幅広い作品をご紹介いたしますので、ぜひご来館ください♪
3 / 30 桜の開花状況
本日の桜の開花状況をお知らせいたします。
庭園のしだれ桜はほとんど散ってしまい、ソメイヨシノも散り始めています。
今週末で見頃は過ぎるかと思いますので、まだの方はお急ぎください。
レストハウス前の紅しだれは今が満開で、美術館にいらっしゃる皆さまの目を楽しませています。
また、ここ最近のぽかぽか陽気で、桜以外のお花もどんどん開花しています。
上から、ユキヤナギ、バイモユリ、スノーフレークです!
今は桜に目が奪われがちですが、庭園を見渡してみるといたるところに小さな花々がきれいに咲いていますので、ぜひ散策してみてくださいね!
とくにバイモユリは数も少ないので、咲いている所を見つけられたらラッキーかもしれませんよ☆ (Y)