スタッフブログ
ウィリアム・モリス展は7/16日(月・祝)まで
西日本を中心とする豪雨災害により大きな被害を受けられた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
当館は5日より8日まで臨時休館をしましたが、本日より通常通り開館しております。
ご好評をいただいています「ウィリアム・モリス ―デザインの軌跡」展は、晴れ間に会期終盤を迎え、多くのお問い合わせをいただいております。
本館の2階では、本企画展と並行しまして民藝作品を常設展示しております。
近代デザインの父と呼ばれたモリスの活動は、世界的なうねりとなって、約50年後、日本にも民藝運動として伝播しました。
日本での民藝運動をけん引した柳宗悦(1889-1961)も、モリスの活動に理解を示し、柳と志を同じくした河井寬次郎(1890-1966)、濱田庄司(1894-1978)らは、生活に根付く手仕事の美を作品によって示し続けました。
国や作風は異なっても、日々を彩りよりよい生活を目指した幅広い活動を、山荘の静かな雰囲気の中、企画展示と常設展示にてご覧いただけます。
「ウィリアム・モリス ―デザインの軌跡」展は7月16日(月・祝)まで開催いたします。
皆様お誘いあわせの上、ぜひご来館ください!
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ウィリアム・モリス展のご紹介 その3
本日は大変ご好評をいただいております、ウィリアム・モリス展の書籍の展示についてご紹介をいたします。
ウィリアム・モリスは生涯を通して建築や家具など生活に基づくデザインをさまざまに手がけましたが、造本も彼の仕事の中で特筆すべきデザイナーとしての仕事でありました。
「すべての本は美しいものである」という信念の表出として、モリスは1891年に私設の印刷工房ケルムスコット・プレスを設立します。
ウィリアム・モリス『ケルムスコット・プレス設立趣意書』(1898年)
Photo ©Brain Trust Inc.
良い紙に、良いインクで、美しくかつ人を惑わすことのない書体の文字をのせるという想いで制作された書籍は、まさしく美術品のような存在感を放ちます。
本企画展では本館一階、山本記念展示室の一部の展示ケースでモリスの《るりはこべ》(1876年)の壁紙を内壁や敷板に使用しましたが、その重厚な柄にも負けない、本の力強い世界観を見ることができます。
モリスは印刷に不可欠な活字なども既存のものを使用せず自らデザインしたため、製本には多くの時間と労力を必要としましたが、「私がかかわった新しい本が出来上がるのがとても好きだ」と娘のジェニーに語ったことが伝えられています。
ケルムスコット・プレスから出版された書物のうち、3分の1がモリス自身による著作で、ほかには彼が愛した中世の物語や、彼の講演会の内容をまとめたものなど、モリスの美意識を文字で読み解くことのできる貴重なものです。
幅広いモリスの世界観に触れられる「ウィリアム・モリス ―デザインの軌跡」展は7月16日(月・祝)まで開催いたします。
また、7月17日(火)~7月27日(金)まで、展示替えによる休館となり、7月28日(土)よりは企画展「サム・フランシスの色彩 ―夏のアサヒビール大山崎山荘美術館コレクション」展を開催いたします。夏休み期間のこの機会に、ぜひご来館ください!
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ウィリアム・モリス展 2万人目のお客さま
ご好評いただいております「ウィリアム・モリス展」は、本日、2万人目のお客さまを
お迎えすることとなりました!
本展覧会は予想を上回る盛況ぶりで、平日でも館内が大勢のお客さまでにぎわっていることも多々ございます。
ほんとうに嬉しいかぎりです。
そして2万人目のお客様は・・・
群馬県からお越しになったご友人お2人でした。
副館長と一緒に記念撮影をしていただきました。
お一方は2度目のご来館で、もうお一方は今回が初めてのご来館とのこと。
本日はあいにくの雨ですが、雨のしっとりした雰囲気も山荘の雰囲気と相まって
お楽しみいただけるかと思いますので、ごゆっくりご覧いただければと思います。
モリス展は7月16日(月・祝)まで。
あと1か月となりましたので、まだご覧になっていないお客さまは
ぜひこの機会にお越しくださいませ。 (Y)