スタッフブログ
ウィリアム・モリス展のご紹介 その1
本日は現在開催中の
企画展「ウィリアム・モリス ―デザインの軌跡」について
少しご紹介させていただきます♪
本展覧会はウィリアム・モリスの生涯とデザインの歩みを、関連作品を含め56点を展示してご紹介します。
生活の芸術化を図るという構想のもと総合的な室内装飾を手掛けたモリスの仕事は、壁紙、テキスタイル、家具など多岐にわたります。
また、モリスと同時代に活躍したデザイナーによる作品群もあわせて展示しています。
展示室1に展示中のタイルはウィリアム・ド・モーガン(1839-1917)のデザインによるもので、建物だけでなく船舶の内装にも使用されたといいます。絵画のように明るい色合いで、絵柄も大変愛嬌のあるものです。
ウィリアム・ド・モーガンは当初ステンドグラスのデザイナーと活動を始めますが、やがて陶器の制作と装飾に関心を高めました。1863年にはモリスと出会い、親交を深めました。
「役に立たないものや、美しいと思わないものを、家においてはならない」
モリスのこの厳しいまなざしが生み出した、洗練された家具類は当館内装とも馴染みよく、また親しみ深い姿をしています。
なかでも《サセックスシリーズの肘掛け椅子》(1860年)などはモリス存命当時のもので、モリスがデザインしたひなぎくの壁紙をバックに展示し、さながら等身大のドールハウスのようです!
既にご来館者様から当館の建物との相性をお褒めいただくお声をたくさんいただき、ご好評いただいております。
なお、ゴールデンウィーク期間は休まず開館します。
通常お休みの月曜日、4月30日(月)も開館いたしますので、この機会にぜひご来館ください♪
*次回休館日は5月7日(月)です。
*4月27日(金)~5月6日(日)は、お庭のスケッチ禁止期間となりますので、ご注意ください。
( U )
ウィリアム・モリス展が始まりました!
2週間の展示替え休館が明け、本日「ウィリアム・モリス -デザインの軌跡」展が開幕いたしました!!
初日より非常に多くのお客様にご来館いただいており、嬉しい限りです!
ウィリアム・モリス(1834-96)は、芸術家・詩人・思想家など各分野で活躍した人物です。
彼の名前を聞いて、動植物をモチーフとした美しいデザインを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。100年以上経った今でも、モリスのデザインは愛され、人々の生活を豊かに彩っています。
産業革命による粗悪な大量生産製品があふれるなか、モリスは日々の労働が創造の喜びに包まれていた中世ギルド社会の再興をめざして、アーツ・アンド・クラフツ運動を先導しました。
本展では、デザイナーとしてのモリスに注目し、壁紙、テキスタイル、椅子、出版物等主要なモリス作品と、同時代のデザイナーたちによる作品を展覧し、美しい暮らしを求めたモリスの生涯とそのデザインの歩みをご紹介します。
言うまでもなく、山荘の雰囲気とモリスのデザインは見事に調和しており、お楽しみいただけること間違いありません。
また本館の一部のカーテンはモリスデザインですので、そちらもぜひ注目してくださいね。
会期は、7月16日(月・祝)まで。
この機会にぜひ、モリスの世界にどっぷりと浸って下さい☆ (Y)
濱田庄司展のご紹介
本日は、現在開催中の企画展「没後40年 濱田庄司展 ―山本爲三郎コレクションより」について、濱田庄司とアサヒビール初代社長山本爲三郎、二人の親密な関係により制作された作品をご紹介いたします。
芸術文化活動への支援を惜しまなかった山本は、濱田ら同世代の表現者に対し黎明期から生涯にわたって支援しつづけました。
濱田はその過程で山本が経営するアサヒビールの依頼に応え、当時はまだ珍しかったピッチャーやジョッキ、ビアマグなどを制作しております。
社内ゴルフコンペの大杯と伝えられる作品《黒釉三方把手大ジョッキ》(1960年頃)などからは、濱田の作品がアサヒビールの歩みに寄り添い、その折々で会社に活気をもたらしていたことがわかります。
本展覧会は、民藝運動を精神的・経済的に支えたアサヒビール初代社長山本爲三郎のコレクションを中心に、濱田庄司の初期から晩年にかけての貴重な作品を公開しています。
これらの作品群からは濱田と山本の親密な関係を推し量ることができます。
なお、本展覧会は4月8日(日)まで開催いたしまして、4月9日(月)~4月20日(金)まで、展示替えによる休館となります。
4月21日(土)よりは企画展「ウィリアム・モリス ―デザインの軌跡」展を開催いたします!19世紀後半の傑出した思想家・芸術家であったモリスと、同時代のデザイナーたちによる壁紙やテキスタイル、書籍、家具など幅広い作品をご紹介いたしますので、ぜひご来館ください♪