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こわくて、たのしいスイスの絵本展 ご紹介その1
本日は、現在開催中の企画展「こわくて、たのしいスイスの絵本」の展示室のようすをご紹介します。
展示室1には、エルンスト・クライドルフ、ハンス・フィッシャー、フェリックス・ホフマン、3人の絵本画家の年譜とともに、彼らの手描き絵本やスケッチブックを展示しています。フィッシャーとホフマンは、自身の子どもに贈るために手描きの絵本を制作しました。
ハンス・フィッシャー《たんじょうび 手描き絵本》 (1947年)
「たんじょうび」は、3歳の誕生日を迎える次女のためにフィッシャーが手がけたもので、のちに出版されますが、こちらの手描き絵本は、世界で1点しかない貴重な絵本です。次女が好きだった動物がたくさん登場する物語になっており、娘に対するフィッシャーの愛情が伝わってきます。
企画展「こわくて、たのしいスイスの絵本」は、12月25日(日)まで開催中です。
みなさまのお越しをお待ちしております。
(TH)
企画展「こわくて、たのしいスイスの絵本」が開幕しました!
本日、企画展「こわくて、たのしいスイスの絵本」が開幕しました。
初日より多くのお客様にご来館いただいております。
展覧会では、スイスの絵本作家エルンスト・クライドルフ(1863-1956)、ハンス・フィッシャー(1909-1958)、フェリックス・ホフマン(1911-1975)、3人の作品をご紹介します。
草花や風俗、地方の伝説などを通じ、スイスらしさをそれぞれに表現した彼らが手がけた絵本や挿絵には、楽しそうに見えていてもじつはこわい場面や、こわそうに見えていても楽しい場面が描かれています。
すこしこわいけれど、楽しいスイスの絵本。
庭園や建築と合わせて、アサヒビール大山崎山荘美術館ならではの展示をお楽しみください。
皆さまのご来館を心よりお待ちしております。
(IK)
コレクション 春 ―所蔵作品による名品展 ご紹介その4
本日は、現在開催中の「コレクション 春 ―所蔵作品による名品展」についてご紹介します。
本館2階には、エセル・メレと濱田庄司の作品を展示しています。
メレは20世紀初頭に染織作家、天然染料染色家としての地位を確立した女性です。彼女は、産業革命のあと伝統的な手仕事が滅びていくことに危機感をおぼえ、染織技術を後世に残すことに尽力しました。
1920年代、イギリス南部の工芸家村ディッチリングに住んでいる彼女を、バーナード・リーチとともに訪ねた濱田は、彼女のことを「草木染と手織りの母」と記しています。
自分の結婚式に際して、メレが手織りしたツイードのスーツを着たことからも、濱田がメレの作品だけでなく、彼女の生きかたに共感していた様子がうかがえます。
「コレクション 春 ―所蔵作品による名品展」は、7月3日(日)まで開催中です。
みなさまのお越しをお待ちしております。
(TH)