スタッフブログ
アサヒグループ大山崎山荘美術館のスタッフが交代で山荘の日々を綴るブログです。展覧会に関する内容や山荘のこと、四季の庭園についてなど、美術館のさまざまな情報をスタッフがご紹介します。イベントの最新情報もこちらでチェックしてください。
「こわくて、たのしいスイスの絵本」ミュージアムショップのご案内
秋気心地よい季節となってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
当館庭園でも木々が少しずつ色づき始め、四季の移ろいを感じる今日この頃です。
今回は、現在開催中の企画展「こわくて、たのしいスイスの絵本」会期中に販売しているグッズ等をご紹介いたします。
会期中、ミュージアムショップでは展覧会で取り上げられている絵本の一部を販売しております。
展覧会をご覧いただくなかで、これまで作品を知らなかったけれど特に気に入った原画などがございましたら、お帰りの際にぜひミュージアムショップで絵本を探されてみてください。
お気に入りの原画と出会ったその夜に、またお家でゆっくりと絵本の作品世界に浸る、という一日の過ごし方も素敵ではないでしょうか。
また、絵本の世界をより身近にお楽しみいただけるようなA4クリアファイルやマグカップ、ポストカード、シールなども販売しております。
展覧会と合わせてミュージアムショップもぜひお楽しみください。
(SU)
こわくて、たのしいスイスの絵本展 ご紹介その3
本日は、現在開催中の企画展「こわくて、たのしいスイスの絵本」の展示室のようすをご紹介します。 エルンスト・クライドルフ《ふゆのはなし》 (1925年頃)
『ふゆのはなし』(1924年)は、エルンスト・クライドルフがグリム童話の「白雪姫」をもとに制作したオリジナルの絵本です。
『ふゆのはなし』が出版されたのち、クライドルフは大型本であったこの絵本を、子どもの手にあわせ小型化しようと考えます。構図を変えて一部修正を加えたものを作成しますが、出版されることはありませんでした。本展では、この幻の作品をご覧いただけます。
スイスの冬の風景に魅了されたクライドルフが描く、小人たちと白雪姫のたのしい物語をご堪能ください。
今回は絵本の展覧会ということで、展示室に絵本の閲覧コーナーがあります。
本展でご紹介している3人の画家の絵本や書籍を置いています。ご来館の際は是非手にとってご覧ください。
企画展「こわくて、たのしいスイスの絵本」は、12月25日(日)まで開催中です。
みなさまのお越しをお待ちしております。
(TH)
こわくて、たのしいスイスの絵本展 ご紹介その2
本日は、現在開催中の企画展「こわくて、たのしいスイスの絵本」の展示室のようすをご紹介します。
夢の箱(山手館)では、『ブレーメンのおんがくたい』や『おおかみと七ひきのこやぎ』など、だれもが一度は読んだことがあるグリム童話の世界をお楽しみいただけます。
フェリックス・ホフマン《おおかみと七ひきのこやぎ おおかみ家に入る》 (1957年)
留守番をしていたこやぎたちが玄関の鍵を開けてしまい、おおかみを中に入れてしまう場面です。おおかみの力強く勢いのある描写から、こやぎたちの恐怖と焦りが鑑賞する側にも伝わってきます。
画面左側の棚にもご注目ください。棚に置かれた写真立てには、雄やぎらしきシルエットが見えます。もしかすると、こやぎたちのお父さんの写真なのかもしれません。母やぎとこやぎたちが、おおかみの犠牲となった父やぎの仇をうったのでは‥‥‥などと想像すると、物語終盤の少し残酷なシーンも理解できる気がします。
また、この作品のすぐ下には、《おおかみ家に入る》の次のシーンが描かれた《母やぎかえってくる》(1957年)が展示されています。ご来館の際は、是非この2作品を見比べて、こやぎたちが部屋のどこに隠れたのか、また、どこに隠れたこやぎが助かったのか、照らし合わせてみてください。
企画展「こわくて、たのしいスイスの絵本」は、12月25日(日)まで開催中です。
みなさまのお越しをお待ちしております。
(TH)