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スタッフブログ

アサヒグループ大山崎山荘美術館のスタッフが交代で山荘の日々を綴るブログです。展覧会に関する内容や山荘のこと、四季の庭園についてなど、美術館のさまざまな情報をスタッフがご紹介します。イベントの最新情報もこちらでチェックしてください。

展覧会

ジョアン・ミロの彫刻展 ご紹介その4

季節の庭園

睡蓮が咲いています

展覧会

ジョアン・ミロの彫刻展 ご紹介その3

展覧会

ジョアン・ミロの彫刻展 ご紹介その4

本日は、展覧会「ジョアン・ミロの彫刻展 ―夏のアサヒビール大山崎山荘美術館コレクション」をより楽しんでいただくためのご紹介第4弾です!

地中館では、ジョアン・ミロの彫刻展の開催に合わせまして、オーギュスト・ロダンやイサム・ノグチ、ヘンリー・ムアの彫刻作品をご覧いただけます。

言わずと知れたロダンの《考える人》。rodan_kangaeruhito.JPG

ロダンは19世紀を代表する彫刻家です。同じブロンズ彫刻でも、ミロとは異なる、写実的な作品です。

ほかにも、大理石を用いたヘンリー・ムアの《トルソ》や、ミロの彫刻と同じくブロンズを用いたイサム・ノグチの《リンガ》、ミロの彫刻とどのように違うのか、ぜひ様々な視点から鑑賞してみてください!tityuukan.JPG

絵画作品はモネの睡蓮のほか、ミロが好んで作品に取り入れたモチーフである女性を描いた作品を集めました。ルノワールやモディリアーニ、ピカソなど名だたる作家の絵画ばかりです。

ミロと同じスペイン生まれの画家ピカソ。ちなみに、2人の母親どうし、非常に仲が良かったそうで、ミロがパリのピカソを訪ねる際には、ピカソの母親が焼いてくれたケーキを持っていったそうです。

ピカソの《横たわる女》お見逃しなく!

ジョアン・ミロの彫刻展も残すところあと1週間となりました。ミロの遊び心溢れる彫刻をまとまって見ることができる、貴重な機会です。

皆さまのご来館をお待ちしております。

(M)

季節の庭園

睡蓮が咲いています

先日は地中館前の睡蓮の開花をお伝えしましたが、本日はまたほかの池で、4輪の睡蓮が開花しました!

白の睡蓮だけでなく、ピンクの睡蓮も開花し、当館の池が華やかに彩られています。

地中館階段沿いの池のピンクの睡蓮は、6月初旬にご紹介して以来の開花です。

なお、当館でピンクの睡蓮が見られるのはこの池だけです。190818_suirenpinku.JPG

地中館をご見学の際には、池の睡蓮とモネの《睡蓮》どちらもお見逃しなく!

190818_ikemaeshitsu.JPG

こちらは池前室、温室廊下沿いの池です。写真の左下と右下に、白く浮かんでいるのが睡蓮です。

間近で見ると、その清澄さに心惹かれます。

ご観察の際、お足もとにはくれぐれもご注意ください。

展覧会のみならず、ぜひ池の睡蓮も観察してみてくださいね。

ご来館お待ちしております。

(M)

展覧会

ジョアン・ミロの彫刻展 ご紹介その3

本日は、ただいま開催中の展覧会「ジョアン・ミロの彫刻展 ―夏のアサヒビール大山崎山荘コレクション」をご紹介する第3弾です!

本館1階山本記念展示室では、ジョアン・ミロの彫刻展にあわせ、当館の所蔵品のなかから、ミロの出身地バルセロナと関わりをもつ作品を出品しております。

ミロは民藝運動の提唱者である柳宗悦の著作を所有しており、来日の際は日本民藝館に足を運ぶなど、日本の民藝運動に高い関心を寄せていました。

1950年の春、大津絵や河井寬次郎などの作品を紹介する「日本民芸展」がバルセロナで開催された折には、ミロも実際に会場を訪れていたそうです。大津絵とともに写る写真が残されています。

このエピソードとも絡めまして、山本記念展示室では、当館所蔵の大津絵をご覧いただけます。190812_otsue.JPG

大津絵とは、江戸時代初期から明治時代にかけて近江国(滋賀県)大津の追分周辺で、旅人に土産物として売りさばかれたのが始まりとされる民衆的な絵画です。

今展覧会では、笠を手に持ち踊る青年を描いた<笠踊>を展示しております。大津絵らしく、簡略化された表現ではありますが、まとう着物の裾などに、動きが感じられる作品です。190812_yamamotoshitsu.JPG

ほかにも、濱田庄司と河井寬次郎のスリップウェアがほどこされた文鉢や、三國荘で実際に使用されていた外村吉之助のテーブルセンターも見どころです。

ジョアン・ミロの彫刻展の会期も残すところあと3週間となりました。

ミロの個性あふれる彫刻のほか、当館所蔵の逸品の数々をお見逃しなく!

皆さまのご来館をお待ちしております。

(M)