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展覧会

夢をめぐる展 ご紹介その1

ただいま、展覧会「開館25周年記念 夢をめぐる ―絵画の名品より」を開催しております。

いま名品として多くの人々に親しまれている絵画は、かつて芸術家たちが成功を夢みて、そして新たな表現を追いもとめてうみだされた彼らの夢の精華ともいえます。

本展では、当館蔵品のなかから、印象派の画家クロード・モネをはじめとする巨匠たちの絵画と、かつて白い宝石とよばれ珍重された東洋磁器を夢みて、試行錯誤の末に誕生した17-18世紀のデルフト陶器などを取り上げ、それらが誕生した背景にある「夢」をめぐります。

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展覧会最初の絵画は、クロード・モネ《エトルタの朝》1883年。

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エトルタはフランス・ノルマンディー地方の街で、象の鼻のような奇岩がみられ多くの芸術家たちを魅了した地です。モネは何度もエトルタに滞在し、時間とともに移ろいゆくさまざまなエトルタの風景をのこしています。

舞台や稽古場で踊り舞う踊り子たちの姿を多く手がけたエドガー・ドガは、「踊り子の画家」とも称されます。

踊り子を中心から外して描く大胆な構図や、緊張や弛緩まで捉えた自然な肉体表現は、日本の浮世絵に影響を受けているともいわれています。遠い異国の表現を研究しながら、踊り子たちの一瞬の動きを絵にとどめました。

※ドガ《ばら色の踊り子》(1878年)は516日までの展示です。

本展に出品の《エトルタの朝》や《ばら色の踊り子》が制作されたころ、「印象派」の彼らは当時の美術的な評価からは一切の目も向けられない不遇の時代にありました。いつの日か成功することを夢みて、集い、制作をつづけた彼らは、芸術の世界に新たな風を巻き起こしていくこととなります。

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展覧会

3月20日(土)より開催!「開館25周年記念 夢をめぐる ―絵画の名品より」

展示替えが終わり、明日3月20日(土)より「開館25周年記念 夢をめぐる ―絵画の名品より」がオープンいたします!

アサヒビール大山崎山荘美術館は1996年4月に開館し、今年で25周年を迎えます。これを記念する本展では、作品をとりまく「夢」に焦点をあて、当館蔵品を厳選し公開します。

https://www.asahibeer-oyamazaki.com/tokubetu/43158/

庭園芝生広場のシダレザクラも見頃を迎えました。春爛漫のアサヒビール大山崎山荘美術館に、どうぞご来館ください。

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展覧会

「生誕130年河井寬次郎展 ―山本爲三郎コレクションより」 2万人目のお客様

「生誕130年河井寬次郎展 ー山本爲三郎コレクションより」は、おかげさまで2万人目のお客様をお迎えしました。たくさんのお客様にご来館いただき、ありがとうございます。

記念すべき2万人目のお客様は、京都からお越しの、建築を学ばれている学生さんでした。安藤忠雄氏の建築を調べる中で当館のことを知り、ご来館くださったとのこと。

新旧の建物と合わせて、河井寬次郎展もお楽しみいただければ幸いです。

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ロングランで開催してまいりました河井寬次郎展も3/7(日)までとなりました。
皆様のご来館を心よりお待ちしております。

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