スタッフブログ
東山魁夷のスケッチ展 講演会
ICOM京都大会開催記念 ご来館者プレゼント
子ども鑑賞会「ミロのかたち探検隊」開催
東山魁夷のスケッチ展 講演会
本日は、ただいま開催中の展覧会「東山魁夷のスケッチ ―欧州の古き町にて」の関連イベントといたしまして、本展覧会の監修者でもある、茨城県近代美術館長の尾﨑正明氏にご講演をいただきました。
東山魁夷の欧州の旅を取り上げる本展覧会にちなみ、魁夷の旅の意味と旅を通じて生まれた作品についてお話をいただきました。
魁夷の風景画が多くのファンを魅了する理由として、作品に一貫して感じられる、研ぎ澄まされた精神が挙げられます。
西洋では自然風景を見たままに描くのに対し、日本では山水画に代表されるような、写実よりも精神性を重んじる心象風景が培われてきました。魁夷は日本画の新たな表現を求めながらも、その心には日本の伝統的な趣向があったのだといいます。
また、魁夷の作品に人物がほとんど描かれない点について、人々の心のさまがこもった風景そのものが、肖像性を持ち合わせるのではないかとの示唆をいただきました。
質疑応答の際には、スケッチの本制作と変わらぬ色づかいや完成度の高さが話題となり、旅先で手がけたにもかかわらず、丁寧に仕上げられている点にはお客様からも感嘆の声があがりました。
常に自然とのふれあいを求め、さまざまな地を旅しながら、人々の生きた証を描きとどめようとした魁夷の魅力がさらに深まる機会となりました。
展覧会は12月1日まで開催しております。
庭園の木々も色づきはじめていますので、紅葉の散策も兼ねて、芸術の秋のひとときをぜひ当館でお過ごしくださいね。
皆さまのご来館お待ちしております。
(M)
ICOM京都大会開催記念 ご来館者プレゼント
8月11日山の日は、海の日に引き続き、ICOM京都大会の開催を記念して、ご来館のお客さまにポストカードを進呈いたします。
どんなポストカードかは当日のお楽しみに!
皆さまお誘いあわせの上、ぜひご来館くださいませ。(M)
子ども鑑賞会「ミロのかたち探検隊」開催
本日は、子ども鑑賞会「ミロのかたち探検隊」を開催いたしました!
午前中は小学4-6年生の部、午後は小学校1-3年生の部に分かれて、当館のスタッフと一緒に館内を探検し、ミロの彫刻をさまざまな角度から鑑賞しました。
はじめに、みんなで美術館の中でのお約束をしてから、探検に出発!「何のかたちに見えるかな?」「ミロはどうしてこのタイトルをつけたのかな?」「かたいかな?それともやわらかいかな?」といった視点で考えながら、ミロの彫刻をじっくりと見ていきます。
子どもたちは、「ここにもミロのサインがある!」と、立体的なかたちだけではなく、ミロのマークやサインまで見つけてくれました。
続いて、絵画のなかに、彫刻と同じかたちを探してみると...。
「この赤いところ!」「この黒い四角のところ!」と、たくさん教えてくれました。
最後に、探検のなかで見てきたミロの彫刻が、ブロンズという素材でできていることや、作品がどのようにつくられたのかを学びました。
探検の締めくくりには、今日見たミロの作品から、自分のお気に入りのものを選び、発表してもらいました!
子どもたちの選んだ作品は様々で、作品にそれぞれ違った関心を寄せてくれたようです。
「バラみたい、ユニコーンのようで好き!」といった、女の子らしいお気に入りポイントや、「作品のかたちとタイトルが全然違って面白い」という鋭い感想まで、たくさんお話ししてくれました。
「ミロのかたち探検隊」、夏の思い出になったでしょうか。美術館にもまた遊びにきてくださいね!
(M)