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清宮質文展スペシャル・ギャラリートーク
ただいま開催中の展覧会「清宮質文 ―限りなく深い澄んだ空気」の関連イベントとして、瀬戸内市立美術館館長の岸本員臣(きしもとかずおみ)氏をお招きし、スペシャル・ギャラリートークを開催いたしました。
本展覧会では、清宮が手がけた木版画をはじめ、ガラス絵、水彩画の初期のころから晩年にわたるまでの作品の数々をご紹介しております。
今回のイベントでは、展示室をまわりながら、戦後めざましく発展する華やかな時代においても、黙々と独自の世界を探求し続けた清宮の作品の魅力をお話しいただきました。
岸本氏は時おり、制作の背景にある聖書の物語やほかの芸術家の例などを挙げられ、作品に垣間見える精神性や心のゆらぎ、清宮が目指したものをご紹介くださいました。
また、清宮が画家を志すきっかけとなった、レオナルド・ダ・ヴィンチの描線に感じたという「無限感」は、自身の作品において達成されているといいます。かつて感じた「無限感」を清宮が生涯にわたって追い求めていたことをお示しいただきました。
参加者の方々は岸本氏のお話に終始聞き入っておられ、ギャラリートークの後にはさまざまな質問が寄せられるなど、清宮の世界を堪能できるひとときになりました。
なお、本展覧会は会期を前期後期に分け、展示替えを行います。
前期は1月26日(日)まで、後期は1月28日(火)から3月8日(日)となっております。
清宮質文の澄んだ空気の世界を、ぜひ展示室でお楽しみください。
皆様のご来館をお待ちしております。
(M)