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12月16日から濱田庄司展がはじまります
2017年12月16日(土)から2018年4月8日(日)まで、
濱田庄司(1894-1978)の没後40年を記念し、
「没後40年 濱田庄司展 ―山本爲三郎コレクションより」を開催いたします。
濱田は大正から昭和にかけて、生活に根ざし、
重厚で力強さに満ちた作品を多く生みだしました。
東京工業高等学校を卒業した濱田は京都市陶磁器試験場に入所します。
その後、バーナード・リーチとともにイギリスに渡り、3年間作陶に励みました。
帰国後は栃木県芳賀郡益子町で制作を続け、
沖縄に長期滞在し作陶することもありました。
濱田と、民藝運動の支援者であった、
アサヒビール初代社長・山本爲三郎との出会いは、
20代はじめとはやく、それから半世紀以上にわたり親交を温めました。
本展では、山本家から当館に寄贈され、
開館以来当館所蔵品の軸である山本コレクションを中心に、
濱田の初期から晩年までの作品約100点をご紹介し、その陶歴をたどります。
ミュージアムショップでは本展覧会にちなんで
濱田庄司が制作した作品を本展会期中にかぎり特別販売いたします。
この《鉄絵黍文皿》を含む皿や花瓶など
貴重な作品全6種類をお蔵出しいたします。
どうぞお見逃しなく!
(KO)
本日の紅葉 11月22日
後期展示がはじまりました!
ご好評をいただいています企画展「有元利夫展 ― 物語をつむぐ」は、
作品を大きく入れ替えて後期の展示が始まりました。
今回は、新しく始まった後期展示と当館でしか楽しめないカフェ企画をご紹介します。
まず、後期の展示から。
山手館では、
全24点のうち11点を入れ替えました。
新たに《真夜中の占い》、《花降る森》、《夜の森》などをご覧いただけます。
大きな入れ替えを経て、また違った印象を受けることでしょう。
本展覧会のチラシやポスターなどに掲載されている《7つの音》や、
ともにオリジナルスイーツの題材となった《花降る日》、
安井賞を受賞した《室内楽》などは後期もお楽しみいただけます。
また、山本記念展示室では銅版画集《一千一秒物語》を新たにご紹介しています。
この作品は、稲垣足穂氏の代表作『一千一秒物語』に着想を得たものです。
稲垣氏の不思議な物語を読みながら、有元さんの絵の中の世界に深く入っていくことができます。
また、絵画では《フェラーラ》、《ソナタ》、《小さな花火》の3点を新たに展示しています。
さて、続いては本展覧会中のみ提供いたします、オリジナルスイーツのご紹介です。
目だけでなく舌でも作家の作品世界をご堪能ください。
〈花降る日〉
ワインの染み込んだレーズンが味にアクセントを与えてくれるチーズケーキです。
ケーキの上に添えられた白い花びらは画面いっぱいに舞っていた花びらを表現しています。
※アルコールが含まれています。
〈7つの音〉
このケーキは本展のポスターやチラシに掲載されている《7つの音》を
題材にしており、画面に7つある球がケーキの上に場所を変えて置かれています。
チョコレートで出来たこのピンクの球はカリッとした食感で、目だけでなく音でも楽しませてくれます。
ケーキに染み込んだコーヒーの苦みで、なめらかなバタークリームの甘さが引き立ちます。
カフェで作品を思い起こし、語り合いながら、
ケーキを楽しんではいかがでしょうか。
秋が深まってくるこの季節、
山手館と山本室で作品が大きく入れ替わった後期展示に、
作品世界を思い起こさせる充実のカフェ企画。
是非、美術館にご来館ください。お待ちしております。
(KO)