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きょうの庭園情報 2022年4月20日
初夏のような陽射しが眩しい大山崎です。
きょうの庭園の様子をお伝えします。
池の横にある藤棚では花の見ごろを迎えています。
見上げると、大きな白い花が!
例年に比べるとかなり早い開花です。
長く垂れさがるタイプの花ではないので見逃さないよう、見上げてごらんください。
また、庭園のあちこちにはヤマブキも咲いています。
ヤマブキ(一重咲き)
ヤマブキ(八重咲き)
シロヤマブキ
庭園内にはシャガも群生しています。
また、今年はツルニチニチソウがたくさん咲いています。
とくに、地中館の屋上にはアベリア・エドワード・ゴーチャーという植物が植栽されていますが、その足元をぐるりと紫色のツルニチニチソウが取り囲んでいます。
今日ご紹介した花はどれも庭園内にひっそりと咲く花々です。
ご来館の際にはぜひ、小さな花たちを探してみてくださいね。
(IK)
1915年4月15日 漱石先生来訪
4月15日は、文豪・夏目漱石が花咲く春の大山崎山荘を訪れた日です。
1915年、加賀正太郎は京都を訪れていた夏目漱石と出会います。
齢にして27、若さあふれる加賀は、大胆にも初対面の文豪に大山崎に建設中であった別荘の命名を依頼し、また同地への来訪も願い出たのです。
漱石はそれを快く受け入れ、帰京前日の4月15日に大山崎へやってきました。
山崎駅から籠に乗って天王山を登り、建設中の山荘を見て、ぜんざいや関東煮(おでん)を食し、うららかな春の日を楽しんだといいます。
後日漱石が加賀に宛てた手紙には、
宝寺の隣に住んで桜哉
と、大山崎での情景を詠んだ一句が添えられていました。
現在庭園では、ギョイコウ(桜)やヤマブキなどが見ごろを迎えています。
100年前のできごとに思いを馳せながら楽しんでみてはいかがでしょうか。
(TH)
ギョイコウザクラが開花しました