丸沼芸術の森所蔵 アンドリュー・ワイエス展―追憶のオルソン・ハウス ご紹介その1
現在、企画展「丸沼芸術の森所蔵 アンドリュー・ワイエス展―追憶のオルソン・ハウス」を開催中です。
アンドリュー・ワイエスは、アメリカの国民的画家です。彼の代表作《クリスティーナの世界》は教科書にも載っているので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
ワイエスは、1917年にペンシルベニア州チャッズ・フォードに生まれます。病弱で学校に通えなかったため、勉強は家庭教師に学びながら、自己流で水彩画などを描いていました。15歳のころ、挿絵画家である父からデッサンなどを学んだことがきっかけで、才能が開花します。その実力は、20歳の時に開いた個展で作品がすべて売れてしまうほどでした。
展覧会タイトルに見られる「オルソン・ハウス」は、アメリカのメイン州、クッシングの海をのぞむ丘の上に建てられた、三階建ての古い木造家屋です。夏の宿泊施設として使われていた時期もありましたが、やがてその経営者の子孫の住まいになります。
ワイエスは1939年、ワイエス家の別荘があるメイン州に滞在している際にオルソン・ハウスを訪れ、その後約30年にわたり、この家とそこに暮らす姉弟を題材にした多くの作品をのこすことになります。
企画展「丸沼芸術の森所蔵 アンドリュー・ワイエス展―追憶のオルソン・ハウス」は、12月8日(日)まで開催中です。展示は[前期]と[後期]に分かれており、[前期]は10月27日(日)までです。[後期](10月29日(火)~)では一部を除き、前期とは異なった作品がご覧いただけます。
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本展は、おかげさまで多くのお客様にご来館いただいております。
平日の15時以降にご来館いただくと、比較的ゆったりとご覧いただけます。
みなさまのお越しをお待ちしております。
(TH)