展覧会
松本竣介 街と人 ―冴えた視線で描く― ご紹介その2
現在、企画展「松本竣介 街と人 ―冴えた視線で描く―」を開催中です。
本日は「夢の箱」(山手館)展示室のようすをご紹介します。17歳で上京した竣介は、新宿やお茶の水、東京駅や新橋などへでかけ、何度もスケッチをくり返しました。人が行き交う街や重厚な建物を描いた作品からは、都会の喧騒ではなく静けさを感じます。
Y市とは横浜市のことで、この作品は横浜駅近くにある旧月見橋を描いたものです。同じ題材の作品が多くのこされているため、竣介が気に入って何度も通っていた場所なのかもしれません。しかし戦況が悪化し、1945年の横浜大空襲によってこの橋の周辺も被害を受けます。竣介は終戦後に同じ場所を訪れ、被災した橋を描いています。
企画展「松本竣介 街と人 ―冴えた視線で描く―」は、4月6日(日)まで開催中です。
みなさまのお越しをお待ちしております。
(TH)