展覧会
松本竣介 街と人 ―冴えた視線で描く― ご紹介その1
現在、企画展「松本竣介 街と人 ―冴えた視線で描く―」を開催中です。
本日は展示室のようすをご紹介します。
1912年に東京で生まれた松本竣介は、2歳から17歳までの少年時代を岩手県で過ごします。13歳の時、病気により聴覚を失いました。
17歳で上京し本格的に絵を学び、23歳で二科展に出品し初入選を果たします。その後も精力的に制作をつづけますが、主な活動時期は日本人が心に暗い影を落としていた戦時下でした。
画家としての活動のほか、読書家であり思想家であった竣介は、自宅アトリエを拠点に月刊の随筆雑誌『雑記帳』の編集や発行にも携わりました。他の雑誌に投稿するなど、文章表現の活動も積極的におこなっていました。
第1章の展示室1には、自画像を展示しています。彼の視線の先には何があったのでしょうか。竣介がのこした言葉とともに作品を鑑賞すると、その答えがわかるかもしれません。
企画展「松本竣介 街と人 ―冴えた視線で描く―」は、4月6日(日)まで開催中です。
みなさまのお越しをお待ちしております。
(TH)