展覧会
丸沼芸術の森所蔵 アンドリュー・ワイエス展―追憶のオルソン・ハウス ご紹介その3
現在、企画展「丸沼芸術の森所蔵 アンドリュー・ワイエス展―追憶のオルソン・ハウス」を開催中です。本日は、「夢の箱」(山手館)の展示をご紹介します。
第3章では、オルソン・ハウスの母屋や納屋の内観を描いた作品に焦点をあてています。ワイエスは、外観だけでなく内部のようすも丁寧に描いていました。無造作に置かれた計量器やバスケットなど、オルソン・ハウスにある一見誰も気にとめないものが描かれる対象になっています。外から入る光によって内部の暗さがきわ立って見えるものが多く、荒廃していくオルソン・ハウスの行く末を案じた、ワイエスの心情があらわれているのかもしれません。
ワイエスのモデルとなった人物は、主にクリスティーナでした。水彩画《アンナ・クリスティーナ》習作は、暗い室内に座るクリスティーナの顔が窓から入る光で明るく照らされています。まっすぐ外を見つめる姿から、彼女の意思の強さが伝わってくるような作品です。
企画展「丸沼芸術の森所蔵 アンドリュー・ワイエス展―追憶のオルソン・ハウス」は、12月8日(日)まで開催中です。展示は[前期]と[後期]に分かれており、[前期]は10月27日(日)までです。[後期](10月29日(火)~)では一部を除き、前期とは異なった作品がご覧いただけます。
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本展は、おかげさまで多くのお客様にご来館いただいております。
平日の15時以降にご来館いただくと、比較的ゆったりとご覧いただけます。
みなさまのお越しをお待ちしております。
(TH)