展覧会
中国やきもの7000年の旅―大山崎山荘でめぐる陶磁器ヒストリー ご紹介その2
現在、企画展「愛知県陶磁美術館コレクション 中国やきもの7000年の旅―大山崎山荘でめぐる陶磁器ヒストリー」を開催中ですが、本日はこちらの展示室のようすをご紹介します。
三国時代から隋時代に作られたやきものを展示していますが、この時代の大きな特徴は「釉薬(ゆうやく)」です。「うわぐすり」とも呼ばれますが、中国南方の華南地域では鉄分を含んだ釉薬をかけて焼くことで青みがかった色に仕上がる「青磁」が作られるようになり、北方の華北地域にも影響します。
《青磁鶏舎(せいじけいしゃ)》 愛知県陶磁美術館蔵
鳥小屋の中からニワトリが顔を出しているこの作品は、西晋時代(3~4世紀)に作られたものです。まだ初期の青磁なので、一般的にイメージされる青みとは異なりますが、独特の風合いがあります。屋根にはくぼみが付けられており、瓦ぶきだったことがわかります。
華北地域で作られるようになった初期の「白磁」も展示していますので、色の違いを見比べてみてください。
企画展「愛知県陶磁美術館コレクション 中国やきもの7000年の旅―大山崎山荘でめぐる陶磁器ヒストリー」は、9月1日(日)まで開催中です。
みなさまのお越しをお待ちしております。
(TH)