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スタッフブログ

展覧会

受贈記念:没後10年 舩木倭帆展 ご紹介その7

現在「受贈記念 没後10年 舩木倭帆展」を開催中ですが、本日は地中の宝石箱(地中館)の展示作品をご紹介します。

この展示室では、モネの「睡蓮」をはじめ、西洋絵画がご覧いただけます。

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アルベール・マルケ《アルジェの港》 (1940年)


アルベール・マルケはフランスのボルドー出身の画家で、10代の頃通っていた国立装飾美術学校でアンリ・マティスと出会います。その後マティスとともにエコール・デ・ボザール(国立美術学校)に移り、ギュスターヴ・モローから指導を受けました。
マルケはフォーヴィスム(野獣派)の活動に参加していましたが、彼らのような派手な色彩や力強い描写とは異なり、穏やかで優しい筆致で描かれた作品が多いです。

この《アルジェの港》も、薄い青色を基調とした落ちついた色彩で描かれており、アルジェリアを旅したマルケが海沿いの小高い場所から海を眺め、時のうつろいを感じながら筆を動かしていたようすが想像できます。

庭園の木々の紅葉を楽しんだあとは、展示室で絵画を眺めながらゆったりした時間をお過ごしください。


企画展「受贈記念:没後10年 舩木倭帆展」は、12月3日(日)まで開催中です。
みなさまのお越しをお待ちしております。


(TH)