展覧会
受贈記念:没後10年 舩木倭帆展 ご紹介その5
今回ご紹介する展示室2は、かつて大山崎山荘の応接間として使われていたサンルームでした。大きな窓に囲まれ、壁には希少な龍山石(たつやまいし)が、床には大理石が用いられた重厚感漂うこの部屋では、燭台を中心とした舩木の作品を展示しています。
《玉脚キャンドルスタンド》1988-2012年
本作は、舩木が手がけた燭台のなかでも初期に作られたものの一つで、蝋燭をいれる容器部分に突起が見られるのが特徴です。褐色のガラスは光を反射して、穏やかな金色の光をたたえています。
上に掲載した写真は朝に撮影したものですが、昼には南側の窓から日光が差し込み、たっぷりの光を透過した褐色のガラスは飴色のように見えます。夕方になると、室内のキャンドルライトの光を受けてきらめいた作品が、ほの暗い室内で浮かび上がって見えます。
自然光が差しこむ展示室2では、季節や天候、時間帯、あるいは鑑賞する角度の違いによって、舩木作品の見え方が異なるのも本展の魅力の一つです。
※夕方に撮影
企画展「受贈記念:没後10年 舩木倭帆展」は、12月3日(日)まで開催中です。
なお、会期中10月9日から11月10日までは、舩木の誕生日と命日を記念した「舩木倭帆メモリアルキャンペーン」を開催中です。舩木倭帆展特製スイーツ・ドリンクセットや、公式図録をお得にお買い求めいただけるこの機会をぜひ、お見逃しなく。
みなさまのお越しを心よりお待ちしております。
(TM)