ブログで大山崎山荘ツアー⑦山本記念展示室(居間)
さわやかな秋晴れで、連休がスタートしました。
美術館も少しずつ賑わいを見せています。
今日は、ブログで大山崎山荘ツアー⑦として、美術館本館・山本記念展示室のご紹介です。
大山崎山荘時代には居間として使用されていました。
現在は企画展「生誕130年 河井寬次郎展-山本為三郎コレクション」を開催中で、山本記念展示室には戦後の河井寬次郎の作品が展示されています。
作品につきましては、ブログ「河井展ご紹介」の連載でご紹介しています。そちらも合わせてお読みください。
この部屋には特に大山崎山荘をデザインした加賀正太郎のこだわりが詰まっています。
まずは部屋の中央にある、暖炉のあたりから見ていきましょう。
暖炉の装飾には、画像石(中国後漢時代に墳墓の装飾に使われた、彫刻が施された石)が使われています。
それを支える2本の柱は画像磚(同様の煉瓦の一種)です。
今から1800年以上前のものが室内の飾りとして使用されていることに驚きです。
暖炉や天井には、乙訓名産のタケノコ模様のレリーフが彫られています。
暖炉の足元の囲いには、リスがあしらわれています。
暖炉の向かい合わせには、夕焼けのように美しい、ステンドグラスの窓があります。
赤を美しく見せるため硝子には金が練り込まれており、表と裏では、見える色や印象が異なります。
壁には魚を捕る漁網が実際に塗りこめられ、模様になっています。
このほかにも、様々な意匠がちりばめられています。
美術館のホームページでも、意匠をご紹介していますので、合わせてごらんください。
https://www.asahibeer-oyamazaki.com/design/
ご来館の際には、加賀正太郎のこだわりのデザインを探しながら、お楽しみください。
今日は赤い星の部屋をご紹介しました。
次回は食堂として使われていた「展示室1」をご紹介したいと思います。お楽しみに!
*美術館の昔の写真など、詳しくは「アサヒビール大山崎山荘美術館 ガイドブック」に掲載されています。ミュージアムショップで販売しておりますので、ご来館の際にご覧いただければ幸いです。
*お客さまの安全と、作品保護の観点から、館内の撮影はご遠慮いただいております。ご了承ください。
(IK)