展覧会
ジョアン・ミロの彫刻展 ご紹介その1
本日は、ご好評いただいております「ジョアン・ミロの彫刻 ―夏のアサヒビール大山崎山荘コレクション」展をより楽しんでいただくために、ミロの彫刻にまつわるお話をご紹介いたします。
20世紀を代表する巨匠として世界的に名を馳せるミロですが、絵画ばかりでなく、彫刻作品も手掛けています。その作品は遊び心に溢れたミロらしいものばかりです。
ミロの彫刻がまとまって展示される展覧会は数少なく、本展覧会は大変貴重な機会となっております。なお、当館所蔵の彫刻作品を一挙に14点公開するのは今回が初めてです!
ミロは彫刻を木や石、合成樹脂などさまざまな材料を用いて制作をしていますが、なかでも圧倒的に多く扱ったのがブロンズです。バルセロナやパリをはじめとする複数の鋳造所にて「ロストワックス鋳造」という技法を用いて制作しました。ロストワックス鋳造は古くから東西を問わず用いられた鋳造方法です。
作品の仕上げ方は鋳造所によって全く異なり、ミロは制作にあたって鋳造所ごとの個性の違いを使い分けていました。本展覧会では、ミロのブロンズ彫刻が制作された鋳造所を特定し、ブロンズにほどこされた着色の再現を試みています。ミロ作品に用いられた3つの異なる着色方法を、試行錯誤のうえ再現することが叶いました。こちらは展示室1にてご紹介しておりますので必見です!
なお、明後日7月15日の海の日はICOM京都大会を記念しまして、ご来館の皆さまにポストカードを進呈いたします!どんなポストカードかは当日のお楽しみに!
皆さまのご来館お待ちしております。
(M)