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展覧会

バーナード・リーチ展 ご紹介その3

本日は、大変ご好評をいただいております「没後40年 バーナード・リーチ展‐山本爲三郎コレクションより」から、「画巻」や「リーチバー」に関する展示についてご紹介をいたします。

山手館にて展示中の《画巻》は本展の見どころの一つです。

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リーチより山本に贈られた本作は、作品のための下絵や図案などが描かれています。全3巻を合わせた長さは8mを超える、大変見ごたえのある作品です。絵を学んでいたリーチの画力が申し分なく発揮された佳作といえるでしょう。

《画巻》に描かれた下絵がもとになったと考えられている作品を一緒にご覧いただくこともできます。たとえば《鉄釉蝋抜蓋付鉢》は《画巻》の中の'Covered pot'にたいへん酷似しています。曲線が特徴的な形状と絡み合うような文様は、リーチが世界中を旅していたからこそ生み出された造形なのではないでしょうか。

また、《画巻》にはフクロウや蛙、アヒルなどの生き物も描かれています。リーチの作品に度々登場するこの生き物をぜひ図案と見比べてみてくださいね。

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山本爲三郎は大阪ロイヤルホテル(現リーガロイヤルホテル大阪)の開業にあたり、民藝を意識した空間づくりをリーチに依頼します。リーチの構想をもとに建築家の吉田五十八が設計を手がけ、1965年にリーチバーは誕生しました。

本展では、リーチバーで実際に使用されていた《白釉注瓶》や、民藝運動を牽引した作家の作品とともに店内を飾っていたことのある《貼付花文大注瓶》などを出展しております。西欧の中世陶器にならった姿は、東洋と西洋の融合を願ったリーチならではなのでしょう。

また本展では、リーガロイヤルホテルさんにご協力いただき、リーチバー開設当時の銅板メニューを展示しております。リーチや山本が訪れたリーチバーの空気を感じてみてください。

5月4日(土)10時より当館庭園にて、友あそびさま主催の新緑茶会が開催されます。当館展覧会とあわせて、新緑の美しい庭園でのお茶会をお楽しみいただいてはいかがでしょうか。

皆さまのご来館をお待ちしております。

(M)

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