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展覧会

「谷崎潤一郎文学の着物を見る」展のご紹介その2

本日は大変ご好評をいただいております、「谷崎潤一郎文学の着物を見る」展から、山手館・山本室の展示についてご紹介をいたします。

山手館では「痴人の愛」に登場するナオミ、「台所太平記」の鈴、「夏菊」の汲子など、谷崎文学のヒロインたちの衣装をアンティーク着物で再現しています。

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また、着物だけでなく谷崎作品の挿絵原画や、谷崎潤一郎による自筆原稿も展示しています。本展で展示している着こなしの多くは小説での描写や挿絵をもとに再現されており、これらの資料と着物を合わせてご覧いただくことで谷崎文学の世界へぐっと引き込まれること間違いなしです。

「細雪」の幸子、雪子、妙子の着こなしは11月16日以降、秋のよそおいから、新春のよそおいに衣替えしております。彼女たちの衣装を着た3体のマネキンの高さはそれぞれ原作での身長設定に対応しており、作中から飛び出してきたかのようです。

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山本室では谷崎潤一郎の遺品、また大山崎山荘(当館)を建てた加賀正太郎と谷崎の交流が記録された谷崎の回想録「青春物語」などを陳列しております。当館とゆかりの深い展示もお楽しみいただけますので、ぜひご覧ください。

「谷崎潤一郎文学の着物を見る」展は今週末12月2日(日)まで。会期終了まで本日を含め残すところあと3日となりました。お見逃しなく!

皆さまのご来館をお待ちしております。

(K)