季節の庭園
絵の花と庭の花
当館は、夏にモネの《睡蓮》と庭園の睡蓮との競演を見られることで知られていますが、実はそれ以外にも絵と庭がシンクロすることが、たまにあります。
現在の展示についていえば、5月5日時点、思いつくだけでも3つの花がリンクしています。
そのひとつがこちら。・・・?
部分拡大では何が何やらさっぱりわかりません。
全体像です。画家後期の作品でだいぶ抽象化が進んでいるため、引きで見てもわかりにくいのですが、こちらはクロード・モネ《アイリス》1914-17年です。ジヴェルニーにあるモネ自邸の庭の睡蓮池の傍らに咲いていた、アイリスが描かれています。今回は常設展示としてお目見えしています。
庭園のレアキャラのひとりです。ぜひ見つけてみてください。アイリスの花の香りは香水に使われていることも多いですね。ただ、悲しいかな、アイリスが咲いているのは立ち入りができない区域なのです。
本館前のつくばいに、こんな風流なものがありました。ぜひ、近づいて胸いっぱい香りをすいこんでみてください。つくばいの花はあったりなかったり、内容が変わったりもしますので、今だけのお楽しみです。
(A)