イベント&ワークショップ
展覧会
未来も新しくまた過去も新しい展 講演会
先日告知した「未来も新しくまた過去も新しい」展の講演会が、おかげさまで3つとも無事終了いたしました。
講師の方々三者三様、異なる切り口からのお話は大変興味深く、驚きと発見の連続でした。
まずは、東京大学名誉教授・印刷博物館館長の樺山紘一氏による「幻の陶磁をもとめて ―近世ヨーロッパの苦闘」です。
私たちが普段なにげなく見ているヨーロッパの陶磁器には、大変な血と汗と涙(?)の物語が隠されているのですね。みなさま展示作品を見る目が変わったのではないでしょうか。
講演会第二弾は、デザイナー・日本デザインセンター代表・武蔵野大学教授の原研哉氏による「未来資源としての美意識」でした。
日本独自の美意識が未来への可能性をひらく、ということを図解や具体例を交えてわかりやすくお話しいただきました。余談ですが、さすがセンスあふれるスライドに眼が釘付けでした・・・。
最後は、東洋美術史学者の田辺勝美氏による「西アジアの酒宴美術史」です。
当館にかかわりの深い「ビール」「ワイン」、それから「酒宴」を美術史学的な観点から論じるという、とてもユニークな内容でした。写真奥に見える、パルミラ遺跡(シリア)の彫像についての秘話も知ることができましたよ!
今年は20周年ということで、幸運にも本当に豪華な講師のみなさまにご講演いただくことができました。
イベントはまだまだ続きます。8月6日(土)、7日(日)の10:30~、12:30~、14:30~には、「夏休み企画 家族で楽しむクラシック音楽」が開催されます。予約不要ですので、ぜひこの機会にお越しください。
(A)