1920年代に思想家の柳宗悦(1889-1961)らを中心にはじまった民藝運動は、地域や国境、職業や世代を越えた人々の多様な繋がりを生みだしました。そのなかのひとり、朝日麦酒(現アサヒグループホールディングス)株式会社の初代社長をつとめた山本爲三郎(1893-1966)は、民藝運動を草創期から支えた人物として知られます。山本のもとに集まった品々は現在、山本爲三郎コレクションとして当館に所蔵され、「民藝」という言葉の誕生から100年を迎えた今なお、褪せることのない魅力を放っています。
本展は、この山本コレクションから9人の作家(濱田庄司、バーナード・リーチ、富本憲吉、芹沢銈介、棟方志功、河井寬次郎、黒田辰秋、青田五良、エセル・メーレ)に焦点を当てるものです。濱田とリーチ、リーチと富本、富本と芹沢、……メーレと濱田、という連続的なペアを作り、各々の作品とエピソードから、彼らの関係を一つの円環のように浮かび上がらせます。いわゆるグループ展とも2人展とも異なる試みが明らかにする、9人それぞれの関係性や意外な共通点、さらにはこの円環に派生する人々のつながりをご覧ください。
会期 |
2025年4月19日(土)-7月6日(日) |
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休館日 |
会期中の月曜日(ただし、5月5日は開館) |
主催 |
アサヒグループ大山崎山荘美術館 |
入館料 |
一般 1,100 円 (1,000 円) |
後援 |
京都府 |
主な展示作品

1940年代 (当館蔵)

(当館蔵)

1931年 (当館蔵)

1960年頃 (当館蔵)

1920年代 (当館蔵)
ポスター・フライヤー
関連企画
講演会「民藝をめぐる人々の縁について」
日程 | 5月17日(土) 13:30-15:00 |
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講師 | 杉山 享司氏(日本民藝館常務理事[元学芸部長]) |
定員 | 50名(要事前申込、先着順) |
会場 | 大山崎ふるさとセンター |
参加費 | 無料 |
申込方法 | 展覧会ウェブページの申込フォームよりお申し込みください。 |
ギャラリートーク
日程 | 2025年 6月21日(土)、28日(土) 各日 11:00-11:30/14:00-14:30 |
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内容 | 学芸員が本展覧会の見どころを解説いたします。 |
会場 | 当館展示室 |
参加費 | 無料(入館料別) |
大山崎山荘ツアー① 意匠と風景をたのしむ(館内一部の写真撮影可)
日程 | 2025年5月27日(火) 9:00-10:30 |
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対象 | 中学生以上 |
定員 | 12名(要事前申込、抽選) |
内容 | 築100年を超える大山崎山荘を解説付きでご案内します。ツアー内では通常撮影不可の館内を特別にお撮りいただくこともできます。 |
参加費 | 無料(入館料別) |
参加受付 | 申込期間 : 4月22日(火)17:00まで |
申込方法 | 申込フォームよりお申し込みください。 |
大山崎山荘ツアー② 山荘を感覚でたのしむ
日程 | 2025年6月11日(水) 8:45-10:00 |
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対象 | 中学生以上 |
定員 | 12名(要事前申込、抽選) |
内容 | 築100年を超える大山崎山荘をご案内します。最寄り駅から美術館の本館入口までバスで移動した後、ガイドの解説とあわせて、体の感覚を使ってゆっくりと建物を鑑賞します。 |
参加費 | 無料(入館料別) |
参加受付 | 申込期間:5月7日(水)17:00まで |
申込方法 | 申込フォームよりお申し込みください。 |
カフェ企画
ぐるりとつながる縁(えん)の輪をイメージして、2種の丸いスイーツを作りました。バター香る濃厚なフィナンシェ生地をベースに、中央にはバタークリームとガナッシュを2層に重ね、満足感のある一品に仕上げています。甘みとほのかな苦みのバランスが絶妙な、本展会期中限定の特製オリジナルスイーツです。

抹茶ノ輪
京都・和束町産の宇治抹茶をふんだんに使用した生地に、 香り高い抹茶バタークリームとホワイトチョコガナッシュを合わせました。クリームとガナッシュの間にしのばせたレモンジャムと、トップの黒豆がアクセントになっています。

ショコラノ輪
ココアを練りこんで焼きあげた生地に、コーヒーバタークリームとビターチョコガナッシュを合わせました。クリームとガナッシュの間には、ローストしたクルミを贅沢に丸ごと挟んでいます。トップにレモンピールとピスタチオを添えて。
会場 | 当館喫茶室 |
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協力 | リーガロイヤルホテル京都 |
料金 | スイーツ単品 各 990 円 税込 |