1. 展覧会
  2. 松本竣介 街と人 -冴えた視線で描く-
開催終了

松本竣介 街と人 -冴えた視線で描く-

2025年1月4日(土)~4月6日(日)

アサヒグループ大山崎山荘美術館ではこのたび、1930‐40年代に活躍した洋画家 松本竣介 (1912-1948)の展覧会を開催します。竣介が生きた年代はまさに、大山崎山荘が建設され、多くの文化人や政財界の人たちが訪れた時代でした 。
 1912(明治 45)年、東京に生まれた松本竣介は2 歳で岩手県に移り、聡明な少年に成長しますが、13 歳で病により聴覚を失いました。兄から油絵道具一式を贈られた竣介は17 歳で上京し、本格的に絵を学びます。1935(昭和 10)年二科展に初入選、36 歳で亡くなるまで探求をかさね、制作に情熱を注ぎつづけました。静謐かつ抒情を湛える竣介の作品は、今なお私たちを魅了してやみません。
 群馬県桐生市にある大川美術館の創設者 大川栄二(1924-2008)が美術コレクションをはじめるきっかけとなったのは、松本竣介の作品でした。この展覧会では、大川美術館の所蔵する松本竣介コレクションを中心に、短い生涯のなかで確かな軌跡をのこした竣介の画業を、60点余りの作品とデッサンでたどります。
※2023 年に大川美術館で開催された「生誕 110 年記念 松本竣介 デッサン 50」展に出品された作品が巡回します。

会期

2025 年1月4日(土)- 4月6日(日)

休館日

会期中の月曜日、1/14 、2/25
(ただし、 1/13 、 2/24 の祝日・休日、 3/24 ・ 31 は開館)

主催

アサヒグループ大山崎山荘美術館

特別協力

公益財団法人 大川美術館

入館料

一般 1,200 円 (1,100 円)
高大生 500 円 (400 円)
中学生以下無料
障がい者手帳・ミライロID をお持ちの方 300 円

※( )内は 20 名以上の団体の場合
※価格は全て税込表示です

後援

京都府、大山崎町、大山崎町教育委員会、京都新聞、読売新聞京都総局、朝日新聞京都総局、毎日新聞京都支局、産経新聞社京都総局、 NHK 京都放送局、エフエム京都

展示構成

第1章 自画像
主な制作期間をほぼ戦時下に過ごした竣介は、読書家であり思索家でもありました。自ら雑誌の編集・発行に携わり、多くの言葉をのこしています。彼は自画像にどのような思いをこめたのでしょうか。

第2章 都会/郊外
17歳で盛岡から上京した竣介は「街の雑踏の中を原っぱを歩く様な気持ち」*で歩き、東京の街を題材としました。作品にはさまざまなイメージが組み合わされ、積み重なっています。
*松本竣介『 人間風景 新装増補版 』 中央公論美術出版、 1990 より

第3章 建物
都会の詩情あふれる竣介の風景画は、実は彼によって再構築されたものです。その光景は、戦時下にありながら静けさをたたえています。

第4章 女性像
竣介の女性像のモデルとなったのは、ともに雑誌制作にも携わった編集者である夫人 禎子ていこら身近な人物のほか、スクラップブックに収められた切り抜きの女性たちでした。描き出されているのは特定の「誰か」ではなく、普遍性を帯びた「女性」です。

第5章 少年像
長男、長女を幼くして亡くした竣介にとって、1939 年に生まれた次男の成長はこのうえない喜びだったことでしょう。少年を描いたデッサンからは子を見つめる父のやわらかなまなざしが伝わるようです。

第6章 構図
わが子の鉛筆画から着想を得た作品のように、戦後の竣介は新たな表現を模索しはじめていました。
しかし36 歳でその情熱にあふれた短い生涯を閉じました。絶筆となった作品に描かれた暗い入口は、病に侵された竣介が覚悟した死のように感じられます。

〈コレクション展示〉
当館の所蔵する西洋美術コレクションより、クロード・モネの《 睡蓮 》 のほか、若き松本竣介が影響を受けたアメデオ・モディリアーニとジョルジュ・ルオーの作品を展示します。

アメデオ・モディリアーニ《少女の肖像》1918年(当館像).jpgのサムネイル画像

《少女の肖像(ジャンヌ・ユゲット) 》アメデオ・モディリアーニ 1918年(当館蔵)

ジョルジュ・ルオー《貴族的なピエロ》1941-42年(当館蔵)_rgb.jpgのサムネイル画像《貴族的なピエロ》ジョルジュ・ルオー 1941-42年(当館蔵) © ADAGP, Paris & JASPAR, TOKYO, 2024 E5774

主な展示作品

《街》1938年 大川美術館蔵
《コップを持つ子ども》1942年 個人蔵
《顔 自画像》1940年 個人蔵
《読書をする婦人》1941年頃 個人蔵
《街の人々》 1940年 個人蔵
《ニコライ堂の横の道》1941年頃 大川美術館蔵

ポスター・フライヤー

関連企画

申込受付終了

講演会「松本竣介の魅力―線の詩情」

日程

2025年3月1日(土) 13:30-15:00

講師

田中 淳氏(公益財団法人 大川美術館館長)

定員

※定員に達したため受付を終了致しました。誠に申し訳ございませんが、ご了承ください。

内容

松本竣介の作品の魅力は、困難な時代を生きぬいた純粋な画家の姿とかさなっています。多くのこされたデッサンを中心に、その魅力を解き明かします。

講師_トリミング.jpg

会場

大山崎ふるさとセンター
https://www.town.oyamazaki.kyoto.jp/annai/kikakuzaisei/furusatocenter/oyamazakifurusatocentar/14.html
京都府乙訓郡大山崎町字大山崎小字竜光3
(阪急大山崎駅から徒歩1分、JR山崎駅から徒歩3分)
※美術館が会場ではありません

参加費

無料

申込方法

下記申込フォームよりお申込みください。
https://form.run/@oyamazaki-matsumotouevent-1

※申込は1回につき2名様まで
※電話・メールによる受付はいたしません
※定員に達し次第、当館ウェブサイトでお知らせいたします

申込受付終了

山荘で嗜むニッカウヰスキーの夕べ

日程

2025年4月5日(土)、6日(日) 各日 17:00‐19:30

講師

アサヒビール株式会社 High Value & International Brands 部 ウイスキーアンバサダー

定員

各日12 名(要事前申込・抽選)

内容

閉館後の美術館喫茶室にて、ウイスキーセミナーを開催します。暮れなずむ夕景から夜景へと変化するテラスからの眺望とともに、大山崎山荘を造った加賀正太郎ゆかりのニッカウヰスキーをお楽しみください。

山荘で嗜むニッカウヰスキーの夕べ.JPG

会場

当館喫茶室

参加費

10,000 円(税込) ※入館料含む

申込方法

企画展ウェブページの申込フォームよりお申し込みください。
◎申込フォーム: https://form.run/@oyamazaki-matsumotouevent-2

※申込受付期間: 2025 年 2月14 日(金)まで

※当選者のみ、 2月28日(金)までにメールでご連絡します
※飲酒を伴うイベントのため、 20 歳未満の方、当日車両を運転する方、妊娠中、授乳中の方はご参加いただけません

申込受付終了

大山崎山荘+聴竹居 大山崎のモダンライフ探訪

※2024年12月10日(火)10:00 より受付開始

日程

2025年1月23日(木) / 2月13日(木) / 2月20日(木) / 3月13日(木) / 3月27日(木) 各日 10:00-14:45

対象

中学生以上
※18 歳未満の方は教員又は保護者の付き添いが必要 (聴竹居入館規定による )

定員

各日15名(要事前申込・先着順)

内容

聴竹居倶楽部スタッフと美術館職員による解説付き建物見学会。聴竹居と大山崎山荘を通して、大山崎で同時代を生きた建築家 藤井厚二と実業家 加賀正太郎のモダンライフを探ります。
共催:一般社団法人 聴竹居倶楽部

アサヒグループ大山崎山荘美術館外観.jpg

参加費

1,600 円(昼食代として)
※別途、美術館入館料と聴竹居見学料(特別公開見学料)が必要

申込方法

申込方法等詳細は下記ウェブページをご確認ください。
※2024年12月10日(火)10:00 より受付開始

https://www.asahigroup-oyamazaki.com/news/2024/10/post-18/index.html

カフェ企画 松本竣介の愛した〈都会×田園〉

東京で生まれた竣介は 2 歳の時、父のリンゴ酒醸造の事業のため岩手に移り、 17 歳で上京するまで花巻、盛岡で育ちました。彼は「田園を愛するように都会を愛している」*と語っています。彼の愛した都会と田園をテーマに、展覧会のための特製オリジナルスイーツをつくりました。作品鑑賞とあわせて、ぜひお楽しみください。
*松本竣介 『 人間風景 新装増補版 』 中央公論美術出版、 1990 より

都会の詩情―青いケーキ

竣介の代表作のひとつ《 街 》 をイメージしたケーキです。ベイクドチーズケーキにスポンジケーキをのせて、バタフライピーで色付けをしたホワイトチョコレートクリームと、バタフライピーのジャムを塗りました。スタイリッシュなビジュアルと洗練された味わいをお楽しみください。

田園風景―林檎のケーキ

キャラメリゼしたリンゴと軽い食感のパウンドケーキをあわせ、竣介の育った田園風景を思わせるどこかレトロなケーキを作りました。トップにあしらったバニラ風味豊かなバタークリームから、ふくよかな味と香りがひろがります。

提供期間

展覧会会期中

協力

リーガロイヤルホテル京都

料金

スイーツ単品 各 900 円 税込
スイーツ・ドリンクセット 100 円引き
(ドリンクは喫茶室メニューの中からおひとつお選びください)
※税込、美術館入館料は別途必要

喫茶室メニューはこちらから

作品リスト