彫刻
《パルミラ饗宴図浮彫》
制作時期
2-3世紀

パルミラは、1-3世紀にシルクロードの西の中継地として栄えたオアシス都市で、シリア砂漠に残る遺跡は世界遺産に登録されています。往時の王侯貴族や富裕な市民たちは、石造りの墓所を造営し、棺の蓋などに生前の華やかな暮らしぶりを石彫で表現して安置しました。
本作は、そのような墓所を飾った浮彫の一部です。人物の頭部は、一部を残して破壊されていますが、衣紋や持物の表現も具体的で、人びとの暮らしがうかがえる貴重な遺物です。