河井寬次郎
河井 寬次郎
《三色打釉手壺(さんしきうちぐすりてつぼ)》
制作時期
1961年
サイズ
縦15.5×横16.7×高さ29cm

打釉とは、ごつごつした信楽の荒土による一風変わった形の素地に、赤・緑・黒の釉薬を刷毛で力強く打ちつけるもので、戦後の河井の奔放な作風をよく示す技法です。この斬新な手法は、アクションペインティングを思い起こさせます。晩年にいたっても衰えを知らない、河井の創作意欲と高い志をもった姿勢が見てとれます。