濱田庄司
濱田庄司
《鉄絵葡萄文注瓶(てつえぶどうもんちゅうへい)》
制作時期
1930年頃
サイズ
縦9.8×横13×高さ11cm

昭和初期、イギリスでの3年余りの滞在を経て帰国した濱田が手がけたもので、大阪の三國荘で使うためにつくられました。イギリスでの生活が反映された本作の表面には、鉄絵で葡萄の絵がのびやかに描かれています。クリーマー[ミルクピッチャー]という当時最新の形態からは、市井の人びとが新しい暮らしで用いるものを濱田が模索していたことがうかがえます。