濱田庄司
濱田庄司
《刷毛目蝋抜黍文扁壺(はけめろうぬききびもんへんこ)》
制作時期
1932年頃
サイズ
縦13.8×横20.2×高さ24cm


扁壺とは、銅鑼(どら)のような形をした胴部をもつ壺で、轆轤(ろくろ)で丸い壺を形成したのち柔らかいうちに両側面を手でたたき扁平にしてかたちづくります。中国や朝鮮半島、西欧でも同形の古い作例があります。本作は黍(きび)の文様と、もう一方の面には笹文が、闊達な筆遣いでいきいきと描かれた佳作です。