工芸
黒田辰秋
《欅拭漆食卓(けやきふきうるししょくたく)》 《欅拭漆肘掛椅子(けやきふきうるしひじかけいす)》 《欅拭漆椅子(けやきふきうるしいす)》
制作時期
1928年

河井寬次郎の講演を聴き、その新鮮な内容に感銘を受け河井家に通ううちに柳宗悦と出会った黒田は、前後して青田五良とも知遇を得ました。やがて柳が提唱した新しい工芸家集団である上加茂民藝協団の立ち上げに、青田とともに参画することになります。これらの作品は、1928年東京の上野公園で御大礼記念国産振興東京博覧会が開催されたおり、特設館「民藝館」で使用する家具・什器類の制作を上加茂民藝協団の若き制作者たちが手がけたうちのひとつです。テーブルセットの椅子に合わせて制作された青田五良の紬座布団も、当時のままに遺されています。