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工芸

《李朝 人参筥(にんじんばこ)》

制作時期

18世紀

サイズ

縦10.5×横32×高さ16.5cm

この小さな筥は、貴重な薬用人参を入れるもので、吟味した材を丁寧に工作し、美しい金具で飾られています。当時京城に在住した浅川巧より招来され、三國荘に伝えられました。浅川伯教(のりたか)と巧の兄弟は、大正から昭和初期にかけて朝鮮半島に渡り活動した工芸研究家です。
山本爲三郎は、財界の親睦団体「工政会」の幹事として、浅川たちの調査や蒐集活動を陰で熱心に援助しました。三國荘を飾る李朝工芸の品々は、こういった山本と浅川兄弟の親しい関係を物語るものです。