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イベント「寬次郎のうつわでたのしむ茶話会」を開催しました

7月31日(金)、企画展「河井寬次郎と濱田庄司」関連イベント「寬次郎のうつわでたのしむ茶話会」を開催しました。


講師は河井寬次郎記念館の学芸員であり、寬次郎のご令孫でもある鷺珠江(さぎたまえ)氏です。
本館2階喫茶室で、午前・午後の2回にわたり、河井家の飾らない「家庭茶」を再現していただきました。

当日はまず、河井寬次郎作のうつわを使ったくじ引きからスタート。
参加者のみなさまには自己紹介をしていただき、お互いの距離が少し縮まったところで、茶話会がはじまりました。


一服目は、くじの番号順にお好きな抹茶碗を選び、鷺さんがお一人ずつお抹茶を点ててくださいました。
二服目は順番を逆にして再び抹茶碗を選び直し、異なるうつわでお茶を味わいます。

お茶菓子として最初に出されたのは、松江の老舗和菓子店・三英堂の「日の出前」。
実はこの名前をつけたのは河井寬次郎なのだそうです。

そのほか、棟方志功がラベルを手がけた「御池煎餅」、黒砂糖、大徳寺納豆などもならび、
ひとつひとつのお菓子を味わいながら、お茶とのとり合わせをたのしみました。

最後は小倉山荘のおかきと、河井寬次郎の湯のみでいただく冷茶で締めくくられました。


午前のお抹茶は一保堂、午後は島根県安来産のお抹茶です。
みなさまがお召しあがりになったのは、どちらだったでしょうか。

この日の参加者のみなさまは、関西圏だけでなく東京や宮崎県からもご来館くださり、年齢やご経験もさまざま。
初対面同士とは思えないほど和やかな雰囲気のなか、うつわを通じた交流の輪が広がっていました。


また、本イベントの大きな魅力のひとつは、河井寬次郎のうつわに実際に触れられることです。
作品を手にとり、釉薬ごとの手触りや、晩年に多く見られる「筒描(つつがき)」のやわらかな線の起伏を指先で感じることができました。

鷺さんは、午前・午後それぞれ20杯ものお抹茶を点てながら、うつわの見どころや寬次郎と民藝運動の仲間たちとの交流、
ご家族だからこそ知る思い出話などをたっぷりと紹介してくださいました。
参加者のみなさまも、ひとつひとつのお話に引き込まれるように耳を傾けておられました。

最後には、「もし今日、一つだけもらえるならどのうつわを選びますか?」というユニークな問いかけも。
みなさま思い思いにうつわを眺めながら、真剣に選んでおられた姿が印象的でした。


参加者のみなさまからは、「楽しい時間だった」「河井寬次郎の表現の歴史が分かった」「はじまる前は緊張するかなと思っていたけど、皆でお茶をいただくことで気分がほっとした」「ガラスケースの中に入れてみるのではなく、実際に生活のなかで使ってみることで、抹茶の色の映え方とか、良さがもっと分かる」といったご感想をいただきました。

河井寬次郎が大切にしていた暮らしやお茶の時間、そしてうつわの魅力を、みなさまに少しでも身近に感じていただけていたらうれしく思います。


「共鳴 河井寬次郎×濱田庄司 ―山本爲三郎コレクションより」の関連イベントは今回で終了となりますが、当館では今後も展覧会にあわせた催しを企画してまいります。
今後もどうぞご注目ください。

(TY)