1. スタッフブログ
  2. 受贈記念:没後10年 舩木倭帆展 ご紹介その2

スタッフブログ

展覧会

受贈記念:没後10年 舩木倭帆展 ご紹介その2

本日は、引きつづき企画展「受贈記念:没後10年 舩木倭帆展」の展示室のようすをお届けします。舩木が数多く制作した花器のなかから、2点をご紹介します。

 

DSC06985.JPG

《飾耳モール一輪挿》1988-2012

こちらは、容器部分の左右についた装飾が特徴的な一輪挿しです。思わず顔をほころばせてしまうようなかわいらしさがありますね。この装飾があることにより、生きもののようにも見えてくる気がします。下部に向かってしだいに薄くなるブルーのグラデーションにもご注目ください。

 

DSC06992.JPG

《リーフ文花瓶》1977-87

涼しげな淡いブルーが目を引くこの花瓶には、舩木作品によくみられる「リーフ文」がほどこされています。今の時期に見ると、軽やかな涼しさがただよう本作ですが、冬になると凛とした気品がより感じられるかもしれません。これから訪れる季節によって、異なる印象を与えてくれるのではないかと、今から楽しみです。

本展公式図録には、大山崎山荘(当館本館)内で撮影した《リーフ文花瓶》の写真も掲載しています。展示室でスポットライトが当てられた作品は、白の背景に対して目の覚めるようなブルーが印象的ですが、自然光に照らされた作品はまわりの景色によくなじみ、それと同時にたしかな存在感も感じられます。実際の暮らしのなかで舩木作品がどのように使われてきたのか、写真から想像することができるかもしれません。ご来館の際は、ミュージアムショップで図録もぜひ手に取ってご覧ください。


企画展「受贈記念:没後10年 舩木倭帆展」は、123日(日)まで開催中です。
厳しい暑さがつづきますので、ガラス作品を見て涼まれてはいかがでしょうか。
みなさまのお越しを心よりお待ちしております。

TM