展覧会
コレクション 春 ―所蔵作品による名品展 ご紹介その4
本日は、現在開催中の「コレクション 春 ―所蔵作品による名品展」についてご紹介します。
本館2階には、エセル・メレと濱田庄司の作品を展示しています。
メレは20世紀初頭に染織作家、天然染料染色家としての地位を確立した女性です。彼女は、産業革命のあと伝統的な手仕事が滅びていくことに危機感をおぼえ、染織技術を後世に残すことに尽力しました。
1920年代、イギリス南部の工芸家村ディッチリングに住んでいる彼女を、バーナード・リーチとともに訪ねた濱田は、彼女のことを「草木染と手織りの母」と記しています。
自分の結婚式に際して、メレが手織りしたツイードのスーツを着たことからも、濱田がメレの作品だけでなく、彼女の生きかたに共感していた様子がうかがえます。
「コレクション 春 ―所蔵作品による名品展」は、7月3日(日)まで開催中です。
みなさまのお越しをお待ちしております。
(TH)