展覧会
コレクション 春 ―所蔵作品による名品展 ご紹介その2
本日は、現在開催中の「コレクション 春 ―所蔵作品による名品展」についてご紹介します。
本館1階の山本記念展示室には、今年生誕135年のバーナード・リーチと、生誕120年のルーシー・リー、英国陶芸を代表する二人の作品を展示しています。
オーストリア、ウィーンの裕福なユダヤ人の家庭に生まれたリーは、美術学校時代から頭角を現します。ウィーンの新進陶芸家として活躍していましたが、ドイツとオーストリアが併合したことにより、ナチスの迫害から逃れるためイギリスへ亡命します。
一方、その頃すでにイギリス陶芸界で確固たる地位を築いていたリーチは、リーの作品と方向性こそ異なるものの、ロンドンでのリーの作陶環境を整えるなどの支援をしました。リーもまたリーチを深く尊敬していたといいます。
細やかで繊細なリーの作品と、おおらかで温かみのあるリーチの作品。
苦闘の末に切りひらいたそれぞれの作品世界を、心ゆくまでお楽しみください。
「コレクション 春 ―所蔵作品による名品展」は、7月3日(日)まで開催中です。
みなさまのお越しをお待ちしております。
(TH)