展覧会
バーナード・リーチ展 ご紹介その1
本日は大変ご好評をいただいております、「没後40年 バーナード・リーチ展 -山本爲三郎コレクションより」から、池前室「バーナード・リーチと鳥」の展示についてご紹介をいたします。
ここでは、鳥にまつわるリーチ作品を展示しています。というのも、リーチと鳥には特別な物語があるのです。
来日から2年後の1911年、招待された茶会で初めて楽焼(ろくろを使わず手やへらで形成した陶器)を体験したリーチは、その魅力にとりつかれ陶芸の道を志します。このときリーチが楽焼にほどこした絵は「オウム」だったといいます。
また、リーチ自身がイギリスと日本を行き来する自身を鳥に例えたとも伝わっており、鳥はリーチ作品において特別な意味をもつモチーフだったのでしょう。
さて、リーチによる素描《飛燕文皿図案》のツバメは、《白化粧彫絵飛燕文皿》にほどこされた軽やかに飛翔するツバメの姿とよく似ています。はじめ画家を目指していたリーチは、陶芸作品のための素描にもその画力を発揮しており、見ごたえがあります。
ぜひ会場で、実際に素描と作品を見比べてみてくださいね。
皆さまのご来館をお待ちしております。
(K)