エトルタ、アルジャントゥイユ、ロンドンと創造の源泉を求めて旅に明け暮れたクロード・モネ(1840-1926)は、40歳代に入るとパリ近郊のジヴェルニーに居を定め、絵を描くように庭を造りました。草木の配置や花々の配合を細かく研究し、庭師を雇い、自身のイメージを現実の庭に再現したのです。庭に思索と安穏を見いだしたモネは、睡蓮を育てながら描きつづけ、やがて睡蓮の絵画に囲まれた部屋で人々がやすらぎを感じることを期待しました。当館が所蔵する《睡蓮》連作5点は、このジヴェルニーの庭で生まれた作品です。
開館20周年を迎えた2016年は、奇しくもモネの没後90年にあたります。本展では、当館所蔵品の柱である印象派の巨匠モネに焦点を当て、所蔵する8点を一堂に公開するとともに、国内美術館等から厳選された珠玉の作品を合わせた20点で、モネの作品と生きた時代を振りかえります。
絵画の新しい時代を切り拓くとともに、庭を造り、食を楽しみ、美しいくらしを追い求めたクロード・モネは、日本にあこがれ、最後にジヴェルニーの地に理想郷をつくりました。その作品群は、ここ大山崎で、同じく美を求めてこの地に集った人々の足跡と出合い、相互に響きあうことでしょう。それぞれのあたらしい目で捉えられた世界が、見るものに新鮮な驚きと喜びをあたえ、やすらぎへと導く機会になれば幸いです。
※ 会期中展示替えを行います
会期 |
2016年9月17日(土)-2016年12月11日(日) |
---|---|
休館日 |
月曜日、9月20日、10月11日 |
主催 |
アサヒビール大山崎山荘美術館 |
入館料 |
|
後援 |
京都府、大山崎町、大山崎町教育委員会、京都新聞、 |
主な展示作品
1907年
アサヒビール大山崎山荘美術館
1883年
アサヒビール大山崎山荘美術館
1903年
吉野石膏株式会社(山形美術館に寄託)
1874年
姫路市立美術館(國富奎三コレクション)
※ 展示期間: 9月17日(土)-10月30日(日)
関連企画
日程 | 2016年9月24日(土) 14:00-15:00 |
---|---|
ゲスト | 千足伸行氏(成城大学名誉教授、広島県立美術館長) |
プロフィール |
|
定員 | 50名、要申込(先着順) |
会場 | 当館展示室2 |
参加費 | 無料、ただし美術館入館料は別途必要 |
参加受付 | 返信可能なFAXまたは往復はがきで |
講演会 2.「モネの技法」
日程 | 2016年9月25日(日) 14:00-15:30 |
---|---|
ゲスト | 森直義氏(修復家、森絵画保存修復工房代表) |
プロフィール |
|
定員 | 50名、要申込(先着順) |
会場 | 当館展示室2 |
参加費 | 無料、ただし美術館入館料は別途必要 |
参加受付 | 返信可能なFAXまたは往復はがきで |
講演会 3.「モネ 画家の愛した庭と食」
日程 | 2016年10月2日(日) 14:00-15:30 |
---|---|
ゲスト | 林綾野氏(キュレイター、アートライター) |
プロフィール |
展覧会の企画、制作、美術書の執筆を手がける。美術作品との新しい出会いを提案するために、画家の芸術性と合わせてその人柄や生活環境、食の趣向などを研究・紹介。レクチャーやギャラリートークなどを通じて美術鑑賞・普及の活動を行う。 |
定員 | 50名、要申込(先着順) |
会場 | 当館展示室2 |
参加費 | 無料、ただし美術館入館料は別途必要 |
参加受付 | 返信可能なFAXまたは往復はがきで |
アサヒ ラボ・ガーデン提携企画 レクチャー 「クロード・モネとうつくしいくらし」
日程 | 2016年11月5日(土) 14:00-15:00 |
---|---|
講師 | 当館学芸員 |
定員 | 40名、要申込(抽選) |
内容 | 企画展の理解をより深めるためのレクチャー |
会場 | アサヒ ラボ・ガーデン |
参加費 | 無料 |
申込方法 | 2016年10月上旬よりアサヒ ラボ・ガーデンのウェブサイトで受付開始 |
ギャラリートーク
日程 | 本展覧会中の第2、第4土曜日 |
---|---|
内容 | 当館学芸員が本展覧会の見どころを解説いたします |
会場 | 当館展示室 |
参加費 | 無料、ただし美術館入館料は別途必要 |