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  3. 河井寬次郎《海鼠釉片口(なまこゆうかたくち)》

河井寬次郎

河井 寬次郎

《海鼠釉片口(なまこゆうかたくち)》

制作時期

1933年頃

サイズ

縦22×横17.4×高さ9cm

混ざりあった青と白の神秘的な発色が目をひきます。見込み[鉢の内側]にできた釉溜(ゆうたま)りの海鼠釉は、「釉薬の魔術師」とよばれた河井ならではの美しさがあります。海鼠釉は、秋田県の楢岡(ならおか)焼などに特有の釉薬で、本作の片口の形も楢岡焼など東北地方のうつわにならったものでしょう。日本の民窯に作陶の方向性を求めていたころの河井の研究成果が存分に活かされています。